1/4 Le déjeuner sur l’herbe

1/4(月)
昼、シネマテークでルノワール『草の上の昼食 Le déjeuner sur l’herbe』(1959)。タイトルからしてマネらの絵画を連想させつつ、羊飼いが笛を吹いただけでミストラルがやってきて、あちこちで恋が始まってしまうという神話的コメディ。カメラも驚くほど動き回るし、カラー撮影も非常に生き生きとしていて、十分に現代的。素直に面白くて、開かれているのに、美しい。あと、やはりプロヴァンス訛りを聞くと、僕の昔のフラ語の先生は南仏訛りだったのだなあと思う。
BnF新館近くのカフェで勉強し、一度帰ってから久しぶりに外食するが頼んだものがハズレで、不完全燃焼。
夜、iTunesのレンタル期限が迫っていたので小津『晩春(デジタル修復版)』を見る。デジタル修復されてディテールがよく見えるようになっていたのだが、どうもそういう見方でこれを見たことがなかったので、調子が狂う。あとやはりある種の解釈が介在することで、生の映画を見ているのとは違う感じがする。『お早よう』は割と大丈夫だったのだが。ただ、原節子の花嫁衣装がとてもよく見えたのは良かった。またフィルムで見たいものである。