観光最終日。
しかしローマに向かうわけに行かず、ここでEURを見ておかなければならない。ムッソリーニの構想による万博都市で、現在はニュータウン化している。「EUR」と名のつく駅は3つある。とりあえず「EUR Fermata」で降りる。
駅を降りると地図があるが、現在地が全くわからない上に、目的の場所もよくわからない。そのため、行ってみればなんとなく手がかりがつかめると思って「EUR PalaSport」駅へ移動する。駅前には湖があり、水面に張り出している板の薄さとか、階段とか橋とかいちいちかっちょよい。あちらこちら歩くと、目的の建物のファサードが見える。あとは写真参照。
テルミニ駅に戻り、ミケランジェロ設計の「サンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会」へ。
その後、近辺を散策しながら、旧市街にある「サンタ・マリア・マッジョーレ教会」。
フォロ・ロマーノの前を通って「Giotto」と書いた看板の建物へ。しかしこれが食わせ物で、よくわからない無料の美術館(市庁舎?)の中をたらい回しにされて「ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂」の頂上へ。そしてわからないうちに「サンタ・マリア・イン・アラチェリ教会」へ。「聖幼な子」は見れたが一向にジョットーは見つからない。そして一回降りて外に出ると、別の建物でジョットーの展覧会がやっていた。思わず時間を食ってしまい、既に夕方である。
ヴェネツィア広場の前を通りながらパンテオンに流れる。このドームが鉄骨なしのコンクリートでできているとは信じ難い。
そして「サン・ルイージ・デイ・フランチェージ教会」にカラヴァッジョを見に行ったのだが、なんと修復中で見れず。まあこんなものだと今回の旅行の観光を終了する。
最後にナヴォーナ広場ぐらい見ておくかと思い、歩いて行くと古版画屋を発見する。観光客向けではないのか、物も良く、レンブラントの銅版画なんてものも飾ってある。ついつい1時間ぐらい費やしてしまった。途中、外から発狂気味のおじさんの声が聞こえ、店番の女性と談笑する。祖母に送る物を買って店を出て、ナヴォーナ広場をチラ見してホテルに帰る。結局、バチカンもルネサンスもろくに見れなかったが、ローマの現物をいくつか見れたことは学習の助けになるし、ぜひもう一度時間をとって来てみたい。都市的イメージの源泉を遡れたのが一番よかった。