ゼミでの自己紹介用に、自分の半生を社会史と絡めながらまとめる。ダイヤル式チャンネルのブラウン管TVに始まって、ファミコン、スーファミ、ハイビジョン、衛星放送の小学生期、そこからWindows95、ポケベル、PHS、携帯電話、プレイステーション、セガサターンが渋滞する中高生期を経て、OS 8からOS Xへと移行するMacに触れる大学生期はなかなか激動の20年だなと思ったり、これまで観た映画や影響を受けた書物・展示などを列挙する作業などは非常に楽しかったけれども、やるべきことにいきなり飛び込まず外堀を全部埋めてからようやく本丸に突入するような回りくどい人生にだんだん嫌気がさし始め、自己紹介などやるのではなかったと後悔しながら諦めの境地で当日を迎える。タスクを大量に抱えながらもこういうブログ記事を書いているのも先延ばし人生の一環であるのだけど、今後の人生ではもう少し近道することにします。多分。
後期に始まる授業の準備のためにこれまでに見た近現代芸術と芸術理論を総ざらいする日々だが、未だ広がり続ける風呂敷に、夏休みの死が予感から確信に変わりつつある。黄金週間はARTIZON美術館のブランクーシ展、根府川にある杉本博司氏の「測候所」などを訪ねつつ、早稲田松竹のエドワード・ヤン特集に駆けつけようとするも、既に完売御礼。パリのサントル・ポンピドゥーで行われているブランクーシ展に行くことも到底叶わず、袖を濡らすのであった。Fly me to Paris.