以下、4月に書きかけた日記。
各方面から『バーフバリ』を勧められるので密林で観てみるも、タイムリミットを設定することも資源的限界を設定することもなく、最強の人がただ最強であり続けるだけで、何の葛藤もない。何も感じないから怒りさえ覚えない。「実写版『ドラゴンボール』の方がマシ」と思う日が来るとは思わなかった。さすがにこれを面白いと思うのはインドを馬鹿にしすぎではなかろうか。よかったのは建築のCGと父バリ雄の奥さんかな。無能な統治者による民主制よりも、有能な王による君主制のほうがマシ、とはよくいうが、21世紀の現在、このように非の打ちどころのない君主が腐敗した王権を打ち倒すという物語を多くの人がありがたがっているという現象を、どのように捉えるべきだろうか。