3月14日 ローマ!

今日はローマに泊まらなければいけないのだが、ミラノに後ろ髪が引かれる思いがするので、昼過ぎまでは残ることにする。
まずは「サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ」に次ぐミラノの代表的美術館「ブレラ絵画館」(大きさから言えば一番だろう)へ赴く。中世からバロックの宗教画、マンテーニャの「死せるキリスト」をはじめ、ラファエロ「聖母の婚礼」(修復中)など。企画展と言えるのかわからないが、カラヴァッジョが4点公開されていた。「果物かごを持つ少年」「コンチェルト」「エマオの晩餐」(同名2点)である。やはり次に来るときはイタリアに1ヶ月ぐらいは割いてフィレンツェ、ヴェネツィアを含む各都市を回らなければいけないなと思う。そんな機会があるかどうかは別にして。
その後、歩いて「アンブロジアーナ絵画館」へ。ここではレオナルドの「音楽家の肖像」、カラヴァッジョ「果物かご」、ラファエロ「アテネの学童(デッサン)」。ルクレツィア・ボルジアの髪の毛なんて珍品もあった。やたら金持ち趣味の美術館だが、物は良い。
ホテルで荷物を受け取り、ミラノ中央駅からエウロスターでローマへ。
ローマの駅が近づくと、新古典主義の駅舎が見え興奮する。フラットな石屋根の薄さ、モザイク、ガラスタイルのアーチ屋根、無柱のホール空間、やたらかっこいいのである。やはりムッソリーニは美意識が高すぎたのだと確認する。
その日はミケランジェロの「サンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会」に滑り込むも、ほぼ真っ暗。やってるはずのディオクレティアヌス浴場跡は閉鎖されていた。
近くのスーパーで買い物し、地下鉄終点のEURのホテルへ行き、部屋で夕食。いつも通り写真を転送しながら睡眠。テレビでランボーの最新作をやってたのはこの日だったか。「戦場にポリティカル・コレクトも糞もない。敵か見方だけだ」とでも言いたげなスタローンは現代映画らしからぬ血みどろの風景を映し出していた。ビールにはアクションが合う。

ブレラ絵画館

アンブロジアーナ絵画館

ローマでも未来派展がやってるらしかったが、行けず。