3月11日 ミナールとグラン・トリノ

この日はEcole des Ponts ParisTech図書館でミナールの調査をする。また、寺さん夫妻と過ごす最後の日であった。
朝、図書館に行くためパリのリヨン駅からRERに乗ってマルヌ・ラ・ヴァレ駅に行く。ところが、駅が違ったのである….。
大学住所を見て「マルヌ・ラ・ヴァレ」と書いてあったので疑いなくそこに行ったのだが、そこはただディズニーランドがある町であった。慌ててMacを広げてアクセスマップを確認すると、住所はマルヌ・ラ・ヴァレではあるが最寄り駅は20分前に通り過ぎたノワシー・シャンという駅だったのだ。で、慌てて戻ると確かに「シテ・デカルト」と呼ばれる大学都市だった。
大学図書館に行き、担当の方に取り次いでもらい、資料を見せてもらう。隣のおじさんもなんとミナールを見ていたが、この辺の話はカメレオンの時にでも話す。

4時頃終わり、パリに戻ってとりあえずパヴィヨン・ドゥ・ラルセナルに行く。

パヴィヨン・ドゥ・ラルセナル。最近増えている都市ミュージアムである。

ありがちな都市模型。正直、北京の方が凄みがあった。

「アルセナル」の名前の通り元は兵器庫だったらしいが、内装は潜水艦のよう。フランスの現代デザインは好きではないが、ここも例に漏れない。ただ、歴史の勉強にはなるんだろうけど。
二階は最近パリを走るトラムの展示。フランス語わからないとダメなパネルばっかりで全然わからない。一階でカメラの電池が切れたので写真は無い。
三階はイスラム文化研究所のコンペの展示。「いわゆる」建築プレゼンテーション。
都市ミュージアムはもちろん存在するべきだが、展示があまり良くなかった。
その後、カルティエ財団に行こうと思っていたがどうでもよくなって国立図書館BNFに黄昏に行く。

閲覧室までは行かなかったが、この建築は悪くない印象。あんまりありがたがろうとは思わないけど。ここに行く途中に通った橋の周辺も大々的に再開発やってたけど、ただ奇をてらっただけの建物が羅列する。明らかに下らない方向に進んでいる。

図書館の後は宿に戻って寺さん夫妻と合流し、近所で見つけたというラーメン屋に行って、パクチーたっぷりのラーメンに興奮し、シメに「グラン・トリノ」を見る。これについてはもう書いたので省く。
最後の夜はワインで酔っぱらいながら3時ぐらいまで映画の話をしてた気がする。とても良い夜でした。

素晴らしきチャイニーズ・グローバリズム!世界中に進出しつつ、リージョナリズムに根付いた味を出す。そして安い。