ヴィジュアル・コミュニケーション・デザイン・スタディ

武蔵野美術大学出版局より『ヴィジュアル・コミュニケーション・デザイン・スタディ 視覚伝達デザイン学科研究室が目指すもの』が出版されます。

私は「2100年の視覚的思考に向けて」というタイトルで、2頁(5,000字)の論考を寄せています。

勝井三雄先生が中心となって組み立てられた武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科のカリキュラムは、20年以上に亘り新陳代謝を繰り返しながら数々の教育的成果を生み出してきました。私は学生として、あるいは講師としてその恩恵に浴しましたが、しっかりとした「体系」があることによっていかに個々の授業が活き、個々人の才能が花開くのかを実感いたしました。本書は優秀賞を受賞した卒業制作の数々を一堂に会して展覧するばかりか、カリキュラムのさらなる進化の可能性について、各教員が各々の専門分野から論考を寄せた一冊となっています。身内褒めではなく、デザイン教育に関心のある方は必読ではないかと思います。