3/17-22

3/17(木)
午前中、フラ語。
夕方、プラスティシャンのKさんちで人生相談&世間話。ありがたし。疑問が晴れる。先輩は強い。

3/18(金)
朝から国立図書館新館貴重書部門に行き、天文学的価値の貴重書を次から次へと出してもらって見る。鼻息も荒くプランタンの4ヶ国語聖書を素手でめくるダイナミズムに興奮するが、向かいの席で何気ない顔でマニュスクリプトを読んでるおばさん達を見て自分の小ささを思う。この国はただのお祭り好きの人が多い印象だが図書館に来ると青天井の知的レベルを思い知る。
夜中は延々と見たものの整理。

3/19(土)
朝から妻と国立図書館旧館の Arts du spectacle 部門に行き、予約しておいたクラナッハ・プレスの『ハムレット』を見る。超絶技巧すぎてもはや意味がわからない。夕方から版画部門にてマクシミリアン・ヴォス関係の資料やマレ=ステヴァンの本を見る。マレ=ステヴァンの本は驚くほど美しい。
夜、フラ語の先生の家でオムレット教室第二回。今回は前回と同じオゼイユに加え、ジャガイモ、パルミジャーノ、それにちょっと実験でワカメとケイパーのオムレットを作る(よく考えたらほぼ3人でオムレツ4枚平らげたのか)。材料もスペシャルなので、素材の味をしっかり味わえる。素材の味を知っている人間がいて、それを生産できる人間がいるという関係が失われてしまったら、フランスの一番良い部分がたちまち崩壊するだろう。

3/20(日)
国立図書館新館の開架部門にて諸々整理。
夜、日本人で話す。

3/21(月)
サン=ドニへ。昼飯どころを探して歩きまわると、周りはケバブやハラル系のお店ばかりであった。マルシェ裏にあるイスラム系の女性達がやっているお店を見つけ、女性がやっているのは珍しいと思い入ってみる。勧められるがままに Mhadjeb という方形に畳まれたクレープのようなものを食べる。こういうものも日本に帰ったらまず食べる機会はないだろう。
サン=ドニ大聖堂。内陣まわりは有料(8.5 €)で驚くが、歴代王家の横臥像が並べられ、クリプトも見られるので見るべき場所は無数にある。しかし人の墓はお金を払ってまで見に行くところではない。
聖堂前のカフェでオリエント風ミントティーを飲んで帰る。

3/22(火)
朝、フラ語。終わってから部屋の掃除に取り掛かる。1年分の水垢はなかなか落ちない。荷物発送の手続きなどする。
夜、T夫妻とスペイン料理屋で食事。

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