10/12-18 アヴニュー・フォシュ、ヴァンセンヌの森

10/12(月)
昼間、クリュニー近くでペキンパー『わらの犬』をフィルムで。ちょっとショッキングすぎてしばし呆然。よくもこんな嫌な状況作り出すよね……。
夜、初めてパエリア作る。うちのキッチンではカラッと焼けないのだが、それでもうまし。サフランはこちらでも高価。

10/13(火)
昼、フラ語。
帰ると仕事のメールが来ていたのでまとめてやっつける。
夜、映画版『ダ・ヴィンチ・コード』を見る。本読むのは面倒だから映画にしたのだけど、ロン・ハワードの映画は好きでもこれはちょっと……。でも真面目なのは伝わる。オドレイ・トトゥの英語の演技が酷いのは母国語じゃないから大目に見るとして、ジャン・レノは母国語で話しているのになんであんなに下手なの。

10/14(水)
昼、バスティーユからシャトルバスでIKEAに行き、掛け布団購入。なんで布団よりシーツが高いの。
夕方、Aちゃん夫妻宅にお呼ばれ。肉じゃが、〆鯖にシャンパンなどご馳走になる。すっかり千鳥足で帰宅。

10/15(木)
朝、寮中のシーツ全交換。
昼、フラ語。
夜、英語とフラ語のメールに追われる。
夜中、喜八『独立愚連隊』見る。鶴田浩二が馬賊の頭領だったり、塩沢ときが奇抜なメイクの慰安婦だったり。中丸忠雄っていつもこんな役なのかしら。愚連隊隊長がどこかで見たと思えば風車の弥七じゃないですか。

10/16(金)
もはや夜は一桁になる程寒く、防寒着を見にマレとテルヌを歩き、帰りにアヴニュー・フォシュを散歩。車道と同じぐらい歩道と緑地帯がある。並木道というよりは公園。こんな道は他の国にはない。
夜、作るのが面倒なのでベルヴィルでタイ料理。うまし。

10/17(土)
フラ語の友人Jの家へ。計算すると80近い歳の方だが、かなり若い。彼はドミニカの人だがアメリカに帰化し、10年間客船で働いたりしていた非凡な人生を歩んでいる。そして今老後でパリ。いろいろ貴重な話を聞かせてもらう。ドミニカ人らしく、野球大好き。下の階に昔ブリジット・バルドーが住んでいて、斜め前のアパルトマンにはスタルクが住んでるとのこと。

10/18(日)
昼、シャンティイを再訪しようと北駅まで行くが、夕方まで電車がないことに愕然とし、取りやめる。そのままプティ・パレに行って国芳を見ようとするが、日曜日で若干混んでいるようなのでやめ、パレ・ドゥ・ラ・デクーヴェルテに恐竜を観に行こうかとするが、子供連れの長蛇の列で断念。人がいないところに行くしかない、とヴァンセンヌの森へ。パゴッドという仏教寺院のエリアがあり、そこでスリランカの惣菜を食べる。
夜、自室にてアメリカのJに再会。彼はシカゴの人だが、今住んでいるヴァージニアはとても保守的なところでいまだに黒人差別が罷り通っているそう。彼女のテキスタイル作家Hと一緒に住んでいて、部屋はとても広いが開口部は天窓しかないらしい。それって違法だろ。日本のこと、彼らの南西仏旅行のことなど話す。今はレコーディングとライブのためにパリに来ていて、数ヶ月前に去るときは全然なんとも思わなかったが、今戻ってきてみるととてもかけがえなく思えるとのこと。私もそうなることは間違いない。パリには不思議な魔力がある。
晩飯はうどん。