7/21-26

7/21
Studio Visit があるため諸々準備。夕方より寮のコミュニケーション担当のCが来訪。実は最近歯を折った仲間なのだが、今やっていること、考えること、これからどうしようかと思ってるかなどを話し、何人かのレジデントを紹介してもらう。何か質問ないかっていうから歯はどうなった?って言ったらもう一本悪くしたとのこと。
Studio Visit が終わって晴れてタスクから解放。夜はいつもの友人らでセーヌ川飲み。スペインのジョークを聞いたら超下ネタだった。ちなみに先日聞いたフランスのも超下ネタ。

7/22
仕事、発表準備など。夜、ジョン・ヒューストン『イグアナの夜』をiTunesで見る。前者はヒューストンのロマンチシズムと中途半端さがうまく機能したように思える。ダミ声のエヴァ・ガードナーも悪くない。近所の店にはラム・ココなんて売っておらず、しょうがなくコロナ飲みながらもう一本『王になろうとした男』を見る。なんつうか、衣装、美術、撮影のシャープさからして画面が全くヒューストンっぽくないのだが、でも撮影監督は『白鯨』と一緒らしく、この違いはなんなのだと疑問に思わされる。原住民を嬉々として殺しまくるモラルの問題以外は悪くない。

7/23
午前中、フラ語。いつもの友人たちが来週月曜に出て行ってしまうため、お別れパーティーとして寮のモンマルトル別館でBBQやるよ、と言われていたのだが、夜だろうと思ってると16時に呼び出しがかかる。そんな昼から飲んでいいのか俺、と思いながらひょこひょこ出かけて行き、うっかり飲む。チリの友人がホストのためBBQも本格的。いつも通り友人のPが泥酔し、こんなに面白く泥酔するやつも珍しいので笑えてしまうのだが、もう再起不能っぽいのでチリの友人宅に置いてくる。彼女もあきれている。初めてタクシーで帰ったが夜風が気持ち良かった。

7/24
隣人のドイツ人Mが「コンピューターと芸術について話さないかい」と言っていたので、夜スタジオにお邪魔してHTML+CSS講座(おい)、お互いの作品紹介と意見交換をする。まだまだ英語でうまく喋れませんわい。

7/25
夕方、フラ語で知り合ったオーストラリアの友人Aが帰国するので、フラ語のコアメンバーでお茶。オーストラリアとアイルランドの英語のやり取りにフランス訛りの英語が加わってもうほとんどわけがわからなかったが、昨今のスコセッシとウディ・アレンはあかん、という話とタランティーノってどうよ、みたいな話で盛り上がっていた。個人的にタラちゃんは『ジャッキー・ブラウン』と『デス・プルーフ』は良いと思うのだが、ヨーロッパの人々には映画をジャンクフードとして考えられない模様。

7/26
朝から日本の納品対応、昼からエレクトロニクス講座でのフランス報告 via Skype、夕方からシネマテーク・フランセーズにてウェルズ『黒い罠』、ヒッチコック『汚名』。あんな可愛いイングリッド・バーグマンを元ナチの家に潜入させて結婚までさせるなんてケイリー・グラント許せん!とか思ってしまったが素晴らしい二本でありました。ヒッチコックがフィルムで見られるなんて幸せ。でもバーグマンに毒まで飲ませるなんて残酷なことするなあ。『黒い罠』はディートリッヒが出てくると途端に画面がファスビンダーっぽくなる。ヘンリー・マンシーニの音楽が素晴らしい。