9/30 ベルギーのコレクションとストックレー邸

ブリュッセル廻り最終日。
朝からサンカントネール公園に行き、王立美術歴史博物館へ。中南米の美術展。この地方のものは初めてめて見る。相当な数だったが、これもレオポルド2世のコレクションだろうか。石・木を中心とした中米のもの、金・銅・石を使用したボリビア・チリなどのもの。常設展はイースター島のものや、博覧会の遺産であるメキシコや中国、イタリアなどのものなど。
昼は前も行ったシノ・カンボジアン料理へ。店員さんに「ストックレー邸は知っていますか、近いですか遠いですか」と英語とフランス語が混じったわけのわからない言語で訊いてみると、歩いて10分ほどだと言う。飯を食った後歩き始めると、写真で見たことのある建物に10分ほどで着く。ホフマンの建築についてはウィーンの工作連盟ジードルンクしかろくに知らなかったし、それも感動とともに見たというよりは、ふーん、といった感じで背景を知らずに見ていたが、遥か僻地で同じ人のものを見ると何やら感慨深い。大理石の板張りと銅の縁取り、各所に立つ像。
オトレの「世界都市」計画のひとつの立地候補であったテルヴューレンがトラムで一本なので、行ってみることにする。森林を抜けて20分ほど行くとテルヴューレン駅に着く。近くには公園があり、「都会人のオアシス」とガイドブックには書いてある。池を中心とした公園で、まわりを家族などが歩いている。芝生が綺麗だが、例のごとく犬糞だらけ。歩いていると王立中央アフリカ博物館なるものがある。オトレも当時植民地だったコンゴの博物館を作る計画をしていたが、間接的に関係したものだろうか。行ってみると、蝶の小さな企画展がやっていて、常設展は南米の調査をした人たちの銅像が並んでおり、彼らが持ってきたものたちを集めた自然史博物館、民俗資料館などを併用した総合博物館。実は道路を挟んで向かいの敷地にV.ブルジョワによる世界都市を誘致していた。当時のシェマによるとこの博物館は「コンゴ博物館」である。しばらく歩いてトラムに乗って市街に帰り、ブリュッセル公園近辺を歩き、次の日からパリ行きなので早めに寝る。
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