9/28 海岸とフェルメールとゴジラ

今日はアムステルダムでの夜8時からのY先生の講義まではハーグを見る時間を取っておいたので、朝早く起きて、海岸があるスヘーフェニンゲンまで散歩しようと歩き始める。まず、近くのハーグ平和宮へ。1913年にカーネギーの寄付によってできたものらしい。中には入れなかったが、隣に炎を中心とする円環状の石のオブジェ。ひとつひとつの石が世界中の国から運ばれたものらしく、炎を中心に一周して世界平和を祈るというシロモノ。内部の建材もそうらしい。
しばらく北に歩くと、スヘーフェニンゲン森林公園。単なるだだっぴろい散歩公園だった。しばらく歩くとヨーロッパの建築のミニチュアが集まっているテーマパーク「マドローダム」の正面に出たが、もちろん入らず。1時間半ぐらい歩くと砂浜に着いた。もちろん9月も終わりなので寒く、日焼けしようなんて人は全くいないが、一大リゾート地となっているらしく、どでかいホテルや、海岸に沿ってずらーっと並んだカフェがそれを物語っている。
しばらく散策した後、トラムに乗ってマウリッツハイス美術館へ。大きな美術館かと思いきや、最上階のフロアのみ。それでもフェルメ−ルの「真珠の耳飾りの少女」「デルフトの眺望」、レンブラントの「テュルプ博士の解剖学講義」をはじめとして、ファン・アイク、ヤン・ステーン、ホルバイン、ルーベンスなどが揃っていた。「真珠の耳飾りの少女」は複製物で見るほどターバンが青くなかった。見たいものは見れたが期待以上のものはなく、美術館を後にし、ビネンホフの広場でアイスを食べながら一服し、一旦ホテルに戻って荷物をとり、HS駅に行って切符を買い、アムスへ移動。
会場だと聞いていた場所に行くと、「移転したのでトラムに乗って移動してくれ」との表記。一緒にその張り紙を見ていたオランダ人か何かが「図書館はどこなんだ」と聞いてきたが、そこまでは知らない。Y先生に電話で移動を確認した後、トラムに乗って移動。会場で先生と奥さんと再会。会場は大学の講義場で、セッティングをされていた。準備完了と思って3人で休憩所で本などを見ていると、「マイクがない」とのトラブル発生。15分遅れぐらいでようやくマイクがセッティングでき、Y先生の講義開始。丹下健三の博論からメタボリズムと東京の戦後復興、東京計画1960を中心に、ビルの高さの規制撤廃と同時に、丹下さんのライバルであるゴジラの身長も伸びていったというユーモアを交えて1時間半の講義を(英語で)されていた。講義の後、芝浦のOBでアムスで都市計画の仕事をされているK. M.さんたちとお話をした後、僕は終電近い電車でアムスからハーグへ帰り、ホテルに帰って寝る。
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ハーグ平和宮

その円環状のオブジェ

スヘーフェニンゲンの海岸

マウリッツハイス美術館

フェルメール「デルフトの眺望」

フェルメール「真珠の耳飾りの少女」

レンブラント「テュルプ博士の解剖学講義」

ホルバイン

デン・ハーグ中央駅

アムス到着