9/27 デン・ハーグのアルンツ

ハーグの市立美術館にアルンツの資料を見せてもらいに行くため、朝8時15分に今日もY先生のホテルに集合。3人でガラガラとスーツケースを転がしながらメトロに乗り、南駅へ。ハーグ駅の切符を買い、ICに乗り込む。奥さんは今は建築家だが大学のときに美術史専攻だったそうで、先生と建築から絵画を横断した話をしたりして、隣にいるとすごく勉強になる。2時間強、色々と話をしているとハーグのHS駅に着く。
とりあえずスーツケースを預けなければいけないのでロッカーを探すと、Maestroというブランドのカードか、PINカードというプリペイドカードじゃないと使えない、という不便なシステム。奥さんがほうぼうで聞いてようやく買えたカードで預けると、受け取りに必要なカードが出てくる。ようやく預けられたのでまずは昼食と、近所のサンドイッチ屋のようなところに入るとHaring(ニシン)の酢漬けか何かを尻尾をつまんで持ち上げて食べる人の姿。これがオランダ名物らしい。僕はそれをコッペパンに挟んだようなものを食べた。
美術館の待ち合わせまで時間があるので、近くの建築を見ながら歩こうということで、歩き始める。僕は後ろからひょこひょこついていった。リチャード・マイヤーの白無垢の巨大な市庁舎、レム・コールハースの国立ダンスシアターとトラムSpui駅などを見た。2時間ぐらい歩いていたような気がするが、美術館には15時頃ようやく着き、奥の部屋に通される。
今回の目的は1920年〜1930年代のアルンツの版画資料を見ることだったのだが、Reading大学で見たようなISOTYPE時代のはっきりとした抽象形態のものだけではなく、初期の影のようにぼけたものや、後期の洗練されたシャープな線のものまで百点ほどを見た。ここはさすがに整理されていたが、詳しい人は今はいないよう。回顧展の図録をコピーして送ってもらえることになったので記録する必要はないだろうとのことで、美術館を後にする。帰りにはベルラーヘの教会を一件見て、駅で先生夫妻とお別れして、僕はトラムでハーグのホテルへ。最初、逆の方向に乗ってしまい、あらぬ郊外へ行ってしまった。

リチャード・マイヤーのデン・ハーグ市役所

レム・コールハースのトラムSpui駅

途中で通ったデパート

ベルラーヘのFirst Church of Christ, Scientist