4/21 フランクフルト3日目

今日は月曜日、かつイースター。美術館もデパートもスーパーもほとんど開いておらず、レストランも一部しか開いていない。しょうがなく、というか開いているところから選んで考古学博物館、シルン美術館、それと大聖堂にゲーテ博物館と回る。考古学博物館は、石器時代から始まるが主に古代ローマが中心で、かなり小ぢんまりとした展示だった。建物が昔の修道院で中庭式のロの字型なので空間としては外見程広くないらしい。写真は撮れなかったのだが、石器時代の集落が長屋みたいなもので、日本とかなり違うことに驚いたのと、古代ローマの柱などに刻まれた文字とほとんど変わらぬ書体を我々は未だに使っていることは凄いな、と実感する。日本人がヤマト王権、あるいは古代中国を顧みることと置き換えて類推してみるが、全く感覚が違うので無理だった。文字から見えてくることが思いのほか多くて、少ないながらもタイポグラフィーの知識があって良かった。もちろん帰ったら調べ直さなければならないことばかりだけど。
シルン美術館はなんだかよくわからないポップアート的な現代美術(素通り)と、モンマルトルの最も華やかだった時代を特集した絵画展。ロートレックやピカソ、ローランサンなんかが踊り子や娼婦をモチーフとした絵が並ぶ。ゲーテ博物館は、彼がローマへの強い執心を持っていたことが強く感じられた。帰ったら色々と読んでみよう。
帰り道、トラムでとある大学の前を通ったとき、大学を「大学」と言うのと「Univeristy」と言うのでは、全く知の総体に対する感覚が違うのだということをしみじみ思う(もとはラテン語だろうが)。今何も調べることが出来ないが、「University」という概念が出来た時から、知というのは確固とした一大建造物のようなものとして捉えられていたのだろうな。日本人としては曖昧模糊とした雲のようなものでしかない。それはそれで違いとして良いことなのだと思うけれども。
それにしても日焼けか乾燥かはたまた何かの花粉かわからないけれど顔がヒリヒリして腫れている。んー、外国に住むのは無理だなあ。昔はなんともなかったのにな!それとももう少ししたら細胞が入れ替わって順応するのだろうか。

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ゲーテの家にあった時計。