4/19 フランクフルト、マチルダの丘

昨日はホテルのWi-Fi環境が悪くて更新できず。50Mb以上は有料ってなんだよ。前近代的すぎる。目を疑った。
朝方、ユトレヒトを出発し、ICEでフランクフルトに移動する。中央駅にて昨年末からベルリン在住のOさむさんと合流。痩せてるけど髪が伸びてて蛾次郎というより莫山先生の域に達してる。
軽く休憩してからRBでダルムシュタットに移動。ウィーン分離派のヨーゼフ・マリア・オルブリヒが中心になって築いた芸術家コロニーを見に行く。昔工作連盟や労働者住宅(ジードルンク)について調べていたとき行ってみたかったところの一つだったのだけれど、9年前の訪欧時には旅程的に叶わず。しかしその後ひょっこりとT田さんが行ってしまうという事態に嫉妬(「ひょっこり」はイメージです)。というか、今や『地球の歩き方』にすら載っているのですね。そんなに有名なんだ、ここ。
ダルムシュタットに着いて西口からバスに載ると、15分ぐらいで到着。もっと人里離れた田園地帯にあるイメージだったので、中央駅から地続きの街中にあることに驚き。光悦村とは全く違うのだな。ゲーテアヌムもそういうイメージだけれど。
結婚記念塔に登り、記念館を見て、コロニーをぐるっとまわる。分離派や工作連盟には思うところがあるが、うまく言葉にならないので書けない。ただ、今回来てみて、父としてのオットー・ヴァーグナーの影響はやはり強いのだということを感じた。ウィーン分離派、工作連盟、ユーゲントシュティール、もちろんアーツ・アンド・クラフツや表現主義があって初めてバウハウスやデ・スティルを取り上げるべきなのであり、膨大な物を見なければそうした不可分で漸進的な変化を総体として掴めないのだな、と思う。これは日本にいては到底不可能なことで、そういう意味では来て良かったなと思う。
夜はホテルに移動。ドイツに入って思うのは、いままでフランス、ベルギー、オランダと、美術館からスーパー、コンビニまでほとんどクレジット払いでやってこれたのに、ドイツは全然使えないのが困る。デビッドカードなら使えるらしいのだけれど、そんなの作る暇無かったし。あと、そこらじゅう小便臭い。

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