8月某日 ギメ博物館再訪 その2

パリ滞在も一旦最終日である。といっても昨夜遅かったので昼頃動き出し、適当な店でパン・オ・ショコラを買ってシェ・ヒザワでカフェを飲み、再びギメ博物館に向かう。先日買ったチケットでもう一度入れるからなのだが、今日は第一日曜日で国立系の博物館が全て無料になっていることに気づき、大して興味もない客でごった返す会場にわざわざ来たことになる。といっても常設展はそこまで混んでいないので、「ここには一日いられるなあ」と思いながら3時間ほどじっくり見たが、「アジアの医学」と題された特別展にはなんと行列ができていた。博士課程で中医学の図像を研究している学生がいるので非常にタイムリーな展示で、内景図や経絡図もいくつか展示されていた。面白かったのは、瞑想や占星術も医学に入れられていて、惑星を擬人化した日本の小さな像(「九曜」)がとても良かった。しかし本当にコロナにかかりそうなぐらい密だったので、飛ばした部分も多く、落ち着いて二周目を見ようかなと思ったら係員に止められて、「人が多すぎるのでもう閉館だ!」と言われる。
夕方、妻のコースター集めに付き合ってクラフトビール屋まで行き、宿に戻ってインスタントのクスクスを食べて早めに床に着く。明日は早い。

日本ではあまりお目にかかることがない北斎のエスキース。

唐三彩

百鹿図

橋口五葉

チベットの立体曼荼羅。曼荼羅は無数にあってとてもここには載せられない。

北インドの九曜図

日本の九曜像

また会いに来ます