9/9 グラネ美術館、ヴァザルリ財団

午前中、グラネ美術館(Musée Granet)を見る。特別展はアメリカのドリス・アンド・ドナルド・フィッシャー・コレクションから来たごくアメリカ的な解釈による「現代アート」の展示。なんでエクスまで来て現代アート見にゃならんのよ、と思いつつ、リキテンシュタインやトゥオンボリーなど見るべきものはあった。常設は美術館の名前になっているフランソワ・マリウス・グラネ(François-Marius Granet)、彼と知己のあったアングル、プロヴァンスの画家エミール・ルボン(Emile Loubon)、そして地下にセザンヌの小品9点ほど。それにレジェ、クレー、ジャコメッティ、タル・コートなど。ショップにて昨日迷ってたセザンヌの書簡集の簡易版を買う。

昼からヴァザルリ財団に向かうが、途中でセザンヌの父が所有していたジャス・ド・ブッファン(Jas de Bouffan)の別荘を見る。予約できなかった時点で知っていたが、セザンヌ関係の映画の撮影で中には入れず。セザンヌとゾラの友情関係を描くらしいが、面白くなかったら許さない。庭を少し回ると、なんと野生のハリネズミ発見。モグラかと思ったらハリネズミであった。得した気分。

その後、ヴァザルリ財団へ。途中、マルセル・パニョル通りなんて名前の通りを通る。いかすじゃないか。ヴァザルリ財団は中が美術館になっていて、六角形の部屋の各辺に巨大なヴァザルリの平面/半立体作品が。それぞれタイル、タピスリー、ブロック、などでできていて、ブロック作品なんかはちょっと信じがたい精度で組み立てられている。また、ヴァザルリは今まで本でしか見たことなかったけど、シルクで刷られたものを見るとかなり印象が変わる。これは全然別物である。2階の展示スペースでは現代のヴァザルリ達のオプ・アートが展示されていた。あまり知られてい無い場所のようだが一度訪れる価値のある場所だった。