8/27 バーゼル 歴史博物館、動物園、自然史博物館

今日は一人で美術館周り。しかし朝から建築博物館にフラれ(数日前までチュミの展示がやっていたとのこと)、音楽博物館にフラれ(昼の14時からだそうで)、結局歴史博物館を観る。夏のスイスはどこもかしこも工事中だが(スイスに限った話ではないけど)、ここもそれに漏れず工事中。しかし展示物は充実していて、考古学的出土品から地図、タペストリー、コイン、科学的器具(解剖関係も)、トランプ、地・天球儀などそれぞれ魅力的なブツを通してバーゼルの都市形成と宗教改革その他の歴史的変遷がわかるように構成されており、かなり充実した博物館だったのだが、他にも使い方のわからない謎の展示物がたくさんあり、所変われば物も変わるのだということを実感できた。古代のバーゼルの都市を現在の都市とクロスオーバーさせ、ストリートビュー的に見せる装置が面白い。某F国ならこういうものはまず壊れている。

次に、動物園。これは2千円近くする入場料が無料になる(=パスの元が取れる!)、ということもあったがスイスで最古、ヨーロッパでもかなり古い部類に入るらしい歴史ある動物園で、ヨーロッパで動物園に入ったことがなかったし、ゲスナーの国の動物園には何かあるかもしれないというカンで入ってみた。おそらく建設当時の面影はほとんどない現代的な(日本で見るような)動物園だったが、見せ方の工夫がなされているからかカバやらバイソンやらフラミンゴやら熱帯の鳥やらかなりダイナミックに迫ってきて楽しめたし、ゲスナーの国のサイも見ることができ、不思議とありがたい気持ちになった(別にゲスナーは関係ないだろうがインドサイの繁殖に初めて成功したそう)。あと、動物園で猿を見るともう『猿の惑星』しか思い出せず、蜂起したいのだろうなと想像してしまう。

最後に、自然史博物館。ガイドブックにも書いていないような、歩いてたらたまたま見つけただけのところなのだが、もともと無料だからパスが切れた後に取っておいてあった。行ってみると割と小規模の、地元の人向けの博物館という印象を受けたが、生命のアーカイブ(Archiv des lebens)と名づけられたプロジェクトが進行中で(詳細は不明)、さらに新しい建物に変わるとのことなのでそのために展示が縮小されているようである。一室がその建築模型の展示に充てられていたのだが、あまりよろしくなさそうである。

夜、妻が帰還。無事に滞在許可証が取れたとのこと。