5/16 ロンシャン再び

5/16
友人6人で2日間の小旅行へ(チケット合計30枚!)。1日目はロンシャンのノートル・ダム・デュ・オー教会が目的地。およそ10年ぶりで、前回はリュール(Lure)の駅からタクシーで飛ばしたが、SNCF(国鉄)の検索・発券の機能が充実したためチケット購入が格段に容易になり、おそらく世界遺産関連で教会のウェブサイトなんてものもできたため、最寄りのロンシャン駅から歩いて行くことに。4時間以上もの時間をかけて到着したロンシャン駅は相変わらず無人駅でホッとしたが、前回娘さんに英語を教える羽目になったカフェレストランはいまだ健在で、少し新しくなった気さえする。そこが唯一の食事処でケーキを夕食にした記憶があるが、今回はケバブ屋が進出していて、ケバブの感染力に驚いた。花の季節で日本にはない色鮮やかな花が咲いていたのが嬉しい。清里にでも来た気分だ。
そうして記憶を確かめるように教会までの道を歩くが、前回はタクシーで登った山道が、思いのほか長くてまるで登山のよう。皆苦笑いを浮かべる。私はどこかに旅行するたびに登山する羽目になっているような気がするが、嫌ではない。
ようやく上に辿り着いてみて一番驚いたのが、レンゾ・ピアノ設計のビジター・センター兼修道院が完成していて、アプローチ周りがまるで変わっていたこと。丘を水平にくりぬくように作られているので教会からはあまり見えないようになっているのだけど、静閑として知る人ぞ知るマニア向けスポットという感じだった10年前と比べると、はるかに近代的なツーリスト向けスポットになったという印象。
10年ぶりの教会は、2回目でも楽しめるか少し心配だったのだけれど、角を回り込んだり視点を変えてみるたびにある視覚的な驚きに満ちていて、十分に新鮮だ。まるで公園で遊ぶように見ていける。これをアナログな模型や図面だけでシミュレートすることが可能なのか。そしてまた各所に使われるモデュロールへの驚き。陳腐な言葉だがやはり最高傑作のひとつだろう。
夜はヴズル(Vesoul)駅からバスに乗ってブザンソン(Besançon)へ。10年前にアル=ケ=スナンに行く電車を間違えてリヨン行きの急行に乗ってしまい、その日中に帰ってこれず、結局ここには荷物だけが泊まった記憶が蘇る。何もかもが懐かしい。

Exif_JPEG_PICTURE La gare SNCF de Belfort (Henri Pacon, 1937)

Exif_JPEG_PICTURE
10年前に入ったカフェレストラン。

Exif_JPEG_PICTUREChapelle Notre-Dame-du-Haut, Ronchamp (Le Corbusier, 1955)

Exif_JPEG_PICTURE
Le campanile de la chapelle Notre-Dame du Haut (Jean Prouvé, 1975)

Exif_JPEG_PICTURE

Exif_JPEG_PICTURE
La Porterie et La Monastère (Renzo Piano, 2011)

Exif_JPEG_PICTUREThêatre de Besançon (Claude Nicolas Ledoux, 1784)