素数に乗せて

人生で初めて紙のポートフォリオというものを作ったけれども、僕の仕事にとってはほとんど意味ないですね、これは…….。

ゼメキスの『ロマンシング・ストーン』と『コンタクト』を見る。後者は10年ぶりぐらいに見たけれども、最初の素数のメッセージから、それにノイズとして乗せられている映像が解読される件は夢中になってしまう。あと、ジョン・ハート様が出てたのね。当時は全くジョン・ハートに意識的じゃなかったけど、今見るとペキンパーの遺作『バイオレント・サタデー』を引きずってるような、モニタ越しに現れる怪人っぷりが素敵。映画の中で息を引き取る役が多いよね。他にもデヴィッド・モースとかジェームズ・ウッズとか、好きな俳優さんがいっぱい出ていて至福。まだイカれる前のマシュー・マコノヒーも出てたのね。

近所の総合病院で血糖値を再検査したら、「正常」と言われる。「前回はお腹減ってたんじゃない?」と言われたけど、だって健康診断は何も食べずに来いって書いてあるじゃん……。食事制限も低血糖にはあまり関係ないらしく、「誰がそんなこと言ったの?」と言われ、「ネットです」とは言えず。自分なりに選んだ情報だったのに……。

知らぬ間に今年も半分。

陣馬山から生藤山、熊倉山へと縦走。武蔵国と相模国の県境を尾根伝いに歩き、さらに甲斐国との「三国峠」へと至る。高尾山から城山、景信山、陣馬山の縦走はしたことがあったので、今回はそれの続きとなり、次回は熊倉山から出発すればまた続きができる。陣馬を過ぎれば日曜日なのにほとんど登山客もおらず、静かだし植物も豊富でとても良い道だった。が、異常に荷物が重たく感じ、全然足が上がらずすぐにへばってしまい、確かに4ヶ月ぶりの山ではあるが何かがおかしい。パーティーで一番遅いのは私。これが皮膚の炎症と関係しているのは確かだと思う。

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そして今日出たひと月前の健康診断の結果、「好酸球が増えている 」「血糖値が低い」という診断となり、要検査一歩手前だった。
ネットで調べたところ血糖値が低いのは食事不足、運動過多、アルコール過剰摂取等が原因らしく、渡欧前に年度末の飲み会ラッシュ、向こうについてからは朝昼をろくに食べずに2、3時間歩き回り、夜にいきなりイモとパンの食事、時折ビールやワインをやっていたので、心当たりがありすぎ。白砂糖はもともと食べないのだけれど、白米、パスタ、パンなどの精製された穀物もダメらしく、さらにカフェインと醸造系アルコール(ワインやビール)は肝臓の解毒機能を妨げ、副腎疲労を招くのでアトピー性皮膚炎になる、とのこと…….。まさにこれじゃん。好酸球はアレルギーによって増えるというからこれが原因なのかな。
で、どうすべきかというと、急激に血糖値を上げない為にはそれらを控えてGI値の低いタンパク質(肉、魚、大豆)を最初に食べ、次に野菜、そして最後に玄米か全粒粉のパンを少量食べるのが良いらしい。あとは亜鉛とビタミンBでアトピーを抑え、食品添加物を避けてできるだけ生食を心がけること、だそうだ。うーん、アトピーに白米がダメというのはこういうことなのだな。そしてそれに替わるのはソバだという笑っちゃう事実。蕎麦屋の息子は蕎麦を食えと。
まあ一ヶ月前のデータなので今は多少回復していることを願いたいが、近いうちにまた検査してみよう。

結果

非特異IgEの値は基準値より低く、正常だった。ハウスダストとダニに対する反応は5段階中の「3」で、要注意だったけれども、まあそんなことは言われなくてもわかっているので、何か他のもので極端に反応が高ければ原因がわかったような気になるのだけれども。食べ物も疑ってたけれど大人が食品アレルギーになることはほとんどないということで、またもや迷宮入りする私の体調。体調が悪くなったらとりあえず怪しいものを全部やめて、一個一個原因を探しては潰していく作業はほとんどプログラムのデバッグと同じだよね。Ha Ha Ha
とにかく消化に良いものを食べてればそのうちよくなるんだろう、としか言いようがない。内臓も調べたいけど、知りたいような知りたくないような……..。

昨今

皮膚の表面は良くなったのだが、昨日はイタリアンを食べたあと腕の神経がピリピリ痛くて何も出来なくなった。低気圧が影響してることは間違いないのだけれど、根本的な原因としては、自己分析だけれども、
1) 何らかのアレルゲンに反応している。怪しいのは小麦とエビ。
2) 血行障害(血がドロドロ、副流煙で血管収縮、他)
3) ヘルペスウィルスの侵入に対する反応
のどれかだと思う。IgE抗体の血液検査をしているのだけれどまだ2、3日結果が出ないので、とりあえず怪しい食べ物は全部やめて、ごく日本人的な食事をしている。酒もカフェインもやめているので生きづらい(笑)。いやあ、困ったなあ。治す為ならなんでもしますよ、これは。大学の健康診断の結果が出るのもいつだかわからないしなあ。

日本で『グランド・ブダペスト・ホテル』が公開されたので、見直す。ウェス・アンダーソンの画面を単に趣味の露呈として片付けて敬遠または擁護する人がちらほらいて、確かにちょっとその気がある時期はあったけれども、今作は趣味の問題を通り越して、こんな映画的画面は久しく見ていないんじゃないかと思うぐらい凄まじかった。あの画面に驚かないのはちょっと感性乏しすぎる。別に趣味だって大いに結構なのだけれど、あれは自分の世界に籠ったせせこましいもんじゃないと思うんだけどなあ。これはウェスの勝利だよ。

『ロジャー・ラビット』

家で密かにゼメキス祭を始める。一本目は『ロジャー・ラビット』。冒頭のドタバタアニメ(の撮影シーン)からかなりのtoo much感(いや凄いんだけど)だし、とにかくトゥーン・ジョークがよくわからないのだけれどがんばって見る(ベティーちゃんが白黒というジョークぐらいはわかるけど)。実写の世界に入り込むトゥーン、トゥーンの世界(=トゥーン・タウン)に入り込む実写の人間、トゥーンの真似をする実写の人間、携帯落とし穴などトゥーンの道具を実写の世界で使う人間、などなどトゥーンと実写の人間の画面上での共存を多分本気で目指したに違いない本作に、やっぱりそれは無理があるんじゃないかと思ってた自分もいつしかそれは差別的な視線じゃないだろうかと思い始めてしまう。小さなテレビで見るのはやっぱり限界があるし、ジョークがわからないのも原因だろうけど、とにかく眠くてごめんなさい。わからなくてもときどき噴き出すシーンはありました。しかしトゥーンの動きを想定して一回実写で撮影しとく、というのがまず凄いのだけれど、そこに描かれていくトゥーンの動きも凄い。ジェシカ・ラビットの衣装のキラキラなんか感動もの。個人的にはルーニー・テューンズの面々、特にヨセミテ・サムが懐かしかった。ほんとにアメリカのアニメって終始ドタバタなのね、というのがよくわかる映画でした。