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出発前夜の騒動

旅行のことについて書く前に、旅行前夜について書かなければならない。
その夜、オトレ関係のフォルダを開こうとしたら、フォルダが無い。ふと数日前にゴミ箱を空にしたら何百というファイルが消えていった光景が瞬間的に頭をよぎる。しかし私は落ち着き払っていた。ふと噂に聞いたことのある復元ソフト(サルベージソフト)をvectorで探し、即座にダウンロードする。しかし起動ディスクはサルベージできないため、CD-Rに焼いてから、CD起動で復元するとのこと。しかし、私のpowerbookにはDVDは読めるがCD-Rを焼く機能がついていないという反時代的な事実が判明。iPod起動も試そうとしたが、USBではなくFirewireでないとダメとのこと。時刻は出発前夜の深夜3時。飛行機は10:50発。急いで2人の友人にメールし、1人に焼いてもらうよう頼むが、うまくいかず。そこで思いついた、深夜でも起きていそうな友人、すなわち初台のM氏に連絡する。案の定起きていらっしゃった。神。焼いてもらっている間に僕は自分の荷物をまとめ、6時の電車でM氏の事務所を訪問し、CD-Rを受け取り、成田へ。BAはいつもどおり遅延になり、11:30頃離陸。出国前と約束していた某財団のレポートを書くことは叶わず、渡航先でまずサルベージを行わなければならないという悲しみを胸に、いつも以上に揺れる飛行機で眠りに就いた。
毎日ブログを更新しようかと思ってみたが、1つめのホテルではネットがつながらず、今日からのホテルではなんとかつながるが電波が不安定なので、気が向いたら更新する。まだサルベージが終わっていない。

旅行の前

旅行は行く前と帰ってきた後が忙しい。
宿の手配、訪問先のアポ取り、日程のツメ、必需品の購入、資料の整理などはもちろんのこと、学校の課題、財団レポートの締め切りなどてんやわんやである。溝口健二映画祭には、未見の「祇園の姉妹」だけにはなんとか駆けつけたが、もはや映画を観ていることに後ろめたさを感じる季節になってきたので、今後は(ほぼ)映画絶ちする予定である。蓮實さんであっても、博論を書くときにはゴダールとジョン・フォードの新作以外は映画を絶ったのである。うむ。しかしそれにしてもこの映画祭パンフは相当充実している。蓮實さんの溝口健二試論と香川京子・若尾文子インタビュー、写真満載、そしてフィルモグラフィーまでついて1,000円。ここまでまとまっている溝口健二の文献は書籍を含めて他を見渡してもないのでは。そうこうしていると、ようやくムンダネウムのマンフロワさんに状況を聞くことができた。Iさんから聞いていたように、やはり整理中らしく、その場で取って出して、という感じらしい。3、4日行かなきゃだめだろう。テレビをつけたら、競馬の凱旋門賞が10/1に開催されるらしく、僕はちょうどパリにいる。そしてディープインパクトが出る。行くべきか死ぬべきか。死ぬべきかな…。ブリュッセルではムンダネウムに行く日以外はたいして見に行くところがないなあ、と行く前から退屈していたが、アール・ヌーヴォーと言われるヴィクトル・オルタやポール・アンカール、O.v.リィセルベルグ、ギュスターヴ・ストローヴェンの建築を巡っておられる方のサイトがあったので、それを案内に巡ることにする。もちろんオトレ邸を含む(アンリ・ヴァン・ド・ヴェルドのインテリアは見れない!)。ちょうどよいバスツアーもあるし。あとはブリューゲルと象徴派は必見。時間があればデン・ハーグのマウリッツハイスにフェルメールとレンブラントを見に行きたいところ。
今日は、高校の部活の同期のSさんと一個下のM君と会って、上野の焼き鳥屋で飲んだ。地元の友人と会うのは、大学入ってからの友人とはまた違う気の置き方になる。M君は薬学部のM1で、色々と病院や薬剤関係のウラを教えてくれた。風邪を引いてから葛根湯を飲むと悪化するとか、新薬投与のバイトはかなりヤバいことなど、色々と。次は四人集合をめざす。帰りにトーマスクックの時刻表とロース『装飾と犯罪』を買って帰る。読む時間あんのか。ないだろ。