12/6-12

12/6(日)
頭から肩が異様に重たい中がんばって起きてマルシェ。我ながら食い意地には従順。黒大根、パセリの根など買ってみる。
昼からロダン美術館に行く。コンコルドからメトロを出て少し歩こうと思ったらシャンゼリゼ通りがノエルのマルシェになっている。チュイルリーの先に仮設観覧車を置くだけでも犯罪的だが、少し冷やかしてみたらこれが驚くほど酷く、ノエルのお店なんてほんの少しで、後はそれにかこつけたただのお土産屋。それにりんご飴や焼きソーセージなどの売店。パリ市の催し事の愚かさは想像の域を超える。
それでロダン美術館に着いたら、無料開館日のため長蛇の列。すぐに諦めて隣のアンヴァリッドを冷やかす。広場に着いたら偶然催し事が始まり、馬、投石機、大砲の実演が見られた。もちろん水風船を投げたり大砲の音がスピーカーから流されたりするだけだが。
夜、ここのところの疲労が酷く、海外生活に疲れていたのかすぐに外が暗くなるため季節的な辛さなのかわからないが、財布を気にせずストレス解消することにする。朝買ったヨーロッパヘダイの塩焼きと黒大根おろし、平茸っぽいきのこの炊き込みご飯、それに紫色のカブの味噌汁。全てがまがい物だがうまい。それにボン・マルシェで買ったワインとイベリコ豚のサラミ。大分楽になった。そんなことで楽になるのだから単純なやつだ。

12/7(月)
図書館で作業。捗らず。

12/8(火)
フラ語。先日『18:39』の作者に会ったことなど話す。『バートン・フィンク』はユダヤ人の歴史を知っていると笑えるらしい。
夜、またT家にお邪魔して年忘れの宴。楽しかった。
帰ってフライシャー『海底二万里』見始めるが寝落ち。

12/9(水)
図書館で作業。思いつくことあり、帰りに本屋でフランス語の語源辞典、表現辞典を買う。
夜、小津『淑女は何を忘れたか』見る。いい。日本酒飲みたい。

12/10(木)
妻が風邪。
フラ語。映画における歴史的事実の考え方について議論が始まったので、ファスビンダーの『ベルリン・アレクサンダー広場』のことなど話す。オーストリアの友人Jに「え、日本で見たの!?凄い。」と驚かれる。ケツが痛かったよ、と答える。

12/11(金)
図書館で作業。隣の人が何もないのに「くそっ!」とかため息をついたり本を勢い良く置いたりするので、ちょっと不安定な人なのかなと思っていたら、声をかけられて「君、病気なの?」と言われる。それはお前だ。
夕方、Kさんに会う。帰って小津『戸田家の兄妹』見る。小津映画においては記念撮影をしたから家族が離散するのである、というやつ。もはや画面の作り込みも省略の大胆さも完成してる。佐分利信が初めて格好良く見えた。
夜、Oさんちで茶飲話。

12/12(土)
図書館で作業。
数日、食事係。
夜、小津『父ありき』。2度現れる釣りのシーン、泣ける。