4/13 映画三本

深夜に仕事をひとつ上げたこともあり、今日は朝から映画3本見る予定。ムルナウ『ファウスト』、フォード『馬上の二人』、ヒューストン『荒馬と女』。3本ともデジタルリマスターで、フォードは4K、ヒューストンは2K。フランス語では「digital」じゃなくて「numérique」と言うらしい。

F・W・ムルナウ監督『ファウスト』
90年近く前にこの視覚効果!と終始動揺するが、それにしてもメフィストフェレスがザキヤマさんにしか見えず、私の中では『ベルリン・アレクサンダー広場』に続いてザキヤマさん映画に分類されてしまった。

ジョン・フォード監督『馬上の二人 Les Deux Cavaliers / Two Road Together
冒頭、少年が鐘を鳴らす綱を引っ張るショットから、ああ、もう、天才、とため息をもらさざるを得ないジョン・フォード。冗談が全然聞き取れなかったのが残念だが、ジェームズ・スチュアートってこんな役もやれたのね。タバコをふかす、物を投げる、蹴飛ばす、のフォード節。ヒロインがオルゴールをぶん投げるところでは落涙。ラストはざまあみろ、これぞ男だ、と言いたくなる清々しさ。いやはや、素晴らしき哉。

ジョン・ヒューストン監督『荒馬と女 The Misfits
とんだポロリ映画だな、と思ってたらおっさんはモンローに振り回されるだけじゃなくて最後に男の意地を見せてくれたところが良かった。それにしてもロデオだの飛行機だの馬と格闘するだの、とんでもない。
てっきりジョン・ウェインが出てるものだと思い込んでいて、いつ出て来るんだ、ひょっとしてこのスケベおやじがジョン・ウェインなのか?だったら見たくなかった!とか思ってたらこれはクラーク・ゲーブルでした。良かった、のか?

しかしこんな名画が徒歩15分の場所で毎日のように見られるなんて、ここは天国だ!(まだ本業はやっていないのに。)