7/21-7/31

サントル・ポンピドゥーでパウル・クレー展。フランスでは47年ぶりの大回顧展らしいが、ちょっと作品のチョイスが暗い。暗いっていうのも変な表現だが、暗い。初期のカリカチュアめいたドローイング作品が多いのに対し、20年代にバウハウスの教員になって理論的にも作家としても大成した時期の作品が少ない。ベンヤミン所蔵の2作品公開(初の同時公開だという)の特別扱いぶりを含めて、ちょっと感傷的で陰鬱すぎないかしら。そう思ったのでフランス人の友人に言ってみたら、「まあコミッセール(キュレーター)がドイツ人だからね」と言われる。ベルンのクレー財団での展覧会と印象は真逆。あとここは照明がやっぱり良くないよなあ。

キアロスタミ『Close-up』、パニョル『Angèle』、ヒューストン『Phobia』、『Fat City(ゴングなき戦い)』、『L’Honneur de Prizzi / Prizzi’s Honor(女と男の名誉)』、『Davey des grands chemins / Sinful Davey(華麗なる悪)』など見る。