3/12-16

3/12(土)
1日メールとインターネットで情報収集するだけで日が暮れる。1日やって、ダメな方法だけが明確になる。

3/13(日)
昼、日曜の人ごみでごった返すマルシェ・ダリーグルにてAとルーマニアのMに会い、お茶をしてお別れ。なんだか近いうちにまた会いそうな気がして、不思議と寂しくない。パリの寮を退去した時と同じぐらいの荷物を背負って帰って行った。ドイツの女性は強い。
昼過ぎからまたメールとインターネット。一体何をしているんだかわからなくなる。
夜、ベルヴィルで餃子。

3/14(月)
朝、サントル・ポンピドゥーの常設展を見る。ブランクーシ『終わりなき柱 La colonne sans fin』、マティス『室内、金魚鉢 Intérieur, bocal de poissons rouges』、アルプ『雲の羊飼い Berger des nuages』、ゾフィー・トイバーのコンポジション、デュフィの木版、リプシッツの石膏とブロンズの彫刻、ファントンゲルローのヴォリューム模型、マレヴィッチの『十字』、『Gota』、それに走る人物像、アルベルト・ジャコメッティの『pointe à l’œil』、マーク・ロスコ、ジョーン・ミッチェル、イヴ・クライン、ジャン・プルーヴェの椅子や建材の一部など。まったくモノはいいのだから建物さえもっと良ければ、と思うがフランスの美術好きの人たちはこれが我が国の国立近代美術館だということを相当我慢しているのだろう。ちょっと犯罪的な展示空間だ。特に部屋と部屋の間の謎の隙間空間や、大廊下の展示の仕方が酷い。
夏にばったり出くわした大学の後輩Mとようやく飲む。彼女はもう滞在6年目なので色々アドバイスを聞く。ダメだと思って諦めていたことが覆り、再び悩みの種に。滞在が長いと日本人に冷たい人が多いのだが、彼女はそのまま「普通の日本人」でいて、偉い。

3/15(火)
朝、フラ語。悩み事が多いと聞き取れないようだ。
昼過ぎからまたメールとインターネット。夕方途方に暮れる。
夜、同じ大学の部屋の友人Kと女子美のOと飲む。なんでパリに来てセガサターンの話をしているのか。

3/16(水)
滞在日数が残り少なくなっても日常は同じように過ぎていく。今更何かを変えようと思っても無理なのだ。体力的にも限界だし。
昼頃、妻と国立図書館旧館版画・写真部門に行き、いろいろ閲覧申請するがマイクロフィルムだったり参照番号不明で見つからなかったりしてうまくいかず。しょうがないのでアルプ、グロッスなど閲覧する。眼福。そのあと初めて行った「Arts du spectacle」部門にて妻がクラナッハ・プレスを閲覧申請したら大事になってなんだか上の方まで電話が行き、土曜日また来ることに。それにしても天井画からシャンデリアまですごい閲覧室だった。閲覧している人たちが恐ろしく知的に見えるのは部屋のせいか、本当に知的なのか。
帰って保険用書類と格闘。悪夢。