2/29-3/3

2/29(月)
昼、ルーヴル。主にウガリットを始めとした中近東の発掘品、それにエジプト部門を見る。ラス・シャムラの宝石鋳造の型、イランのシカの前半身2つを逆向きにつなげた像、ダンデラのゾディアック、それに無数の文字板や円筒印章。見ていたら具合が悪くなってきたのでギリシャ、ローマ、エトルスクのコレクションを軽く見て、帝政様式に改装された部屋とサモトラケのニケに出くわして帰る。
夕方、日本の友人のオープンスタジオにイギリスの友人のコンサート。後ろのフランス人の老夫婦がマナーが悪すぎ、全く楽しめず。自由を謳歌するにも程がある。
夜、寒気と吐き気がするため寝る。

3/1(火)
朝、微熱があり、フラ語に行くのを止められる。しょうがないのでモンティ・パイソンの『ライフ・オブ・ブライアン』を見る。昼過ぎ、日本からの友人を迎えに最寄駅前まで行く。なぜか、大した感慨もない。疲れているのか。
その後ノートルダムとサント=シャペル(の入り口)まで付き合い、帰って夕食を作っているうちに友人は時差ボケで寝てしまう。しょうがないのでイーストウッドの『ホワイトハンター・ブラックハート』を見る。イーストウッドのヒューストンものまねが辛い。

3/2(水)
昼、BnFに行く途中食事を取っていたら激しい俄雨となり、雷が鳴ったと思ったら雪に変わる。初雪である。すぐ止みそうだしヴェルサイユは遠いしなあと思ってボーッと見ていたが、フラ語の先生から「近くにいたらチュイルリーに行きなさい!」と言われ、傘も防水靴も無いまま小走りで向かう。しかし途中で雪は止んでしまい、残念だと思っていたら晴れ上がる。道は濡れていて空は快晴。一番美しい天気の一つだろう。何を撮っても絵になる。浮かれて写真を撮っていたら寮の友人に声をかけられ、近くのブティックでやっている女子美卒の子のライブペインティングのことを聞き、結果一緒に行く。
夜、ドイツの建築家の友人Aのオープンスタジオに行ってから日本からの友人と一緒に食事を取る。

3/3(木)
朝方、よろしくないメールと共に起きる。寝てるうちに友人は帰っていったようだ。そのままフラ語。授業後、先生と今後の相談。急いで支度をし、飛び乗るようにケルン行きのタリスへ乗り込む。データの打ち込みをしているうちにリエージュもアーヘンも通り過ぎ、ケルン中央駅へ着く。ホームで迎えてくれた友人Aと一緒にケルシュビールを飲み、彼女が貸してくれる家へ。東洋美術館とヒロシマ=ナガサキ公園の近くにある静かな住宅街へ。なんとバスタブがあり、4日間満喫することになる。