8/8-13

8/8-8/9
終日仕事。夜中にUP。

8/10
クリュニー美術館再訪。企画展が終わって常設展に戻っていたが見たことのない陶器の展示などがあり毎度ながら新鮮。修復前のノートルダムの彫刻を見ながら国語の教科書に出てきたミロのヴィーナスの腕の話を思い出す。サン・ジェルマン・デ・プレ教会、近所のサン・ジェルヴェ教会など回って教会建築の歴史を学ぶ。

8/11
フラ語。クリュニー、アレクサンドル邸の話など。
夕方、友人の紹介でフランスの女性Cに会いに行く。4か月前にコンタクトして、「忙しいからまた連絡する!」と言われてそのあと音沙汰なかったのだが、「フランス人は急かさないほうがいいよ」と別の友人に言われて、そのまま待ったら本当に突然「明日暇だから遊ばない?」との連絡が来た。行ったことがなかったのでチュミの設計で有名なラ・ヴィレット公園を彼女の犬と一緒に散歩することにした。
彼女の犬はなんと柴犬で、名前はベジータ。まさかパリで柴犬のベジータに会うとは思わなかったが、王子ではなくて王女だった。主に喋っていたのでよく見られなかったラ・ヴィレット公園だが、かの有名な「フォリー」(なんで有名なのかは忘れたが建築批評か何かを読んだのだと思う)は思ったより大きく、そして階段は封鎖されていた。知的な操作によって作られてるのはわかるがこういうことを建築でやるとどうも懐疑的にならざるを得ない。
近くに住んでいて昔ここの運河でガイドをやっていたLも参加して、セーヌ河だけじゃなく運河の脇でもやってたパリ・プラージュでビールとシャルキュトリー。Lの彼氏の日仏ハーフのIも合流。彼は数年前まで日本にいたが日仏の働き方の違いでストレスを感じ病気になり、自分が日本人ではないことを痛感したとのこと。フランス人には「みんなでひとつのものを作り上げていこう」という精神が全くないので残業したりノミニケーションしたりするのはあり得ないと言う。他の全ての仕事をやめてセビリヤに行きフラメンコをやるという彼から学ぶことは大きかった。

8/12
あくまで私の趣味ではないことを主張しておくが『ジュラシック・ワールド』を見にいく。思ったより酷くないが、少なからず出落ち映画である『ジュラシック・パーク』の4作目の続編である本作は恐竜がいることが自明となってしまっていてその迫力も恐怖もまったく画面に定着しておらず、これじゃ猛獣が動物園から脱走したのと変わらじゃないかという感じで、公園やメカのデザインもダサダサでいつの時代かまったくわからず、もうあと見るところはブライス・ダラス・ハワードを眺めることぐらいしかないのだけれど、「デブは死ぬ」の法則と日本人役のアジア系俳優の死にっぷりには笑わせてもらった。ラストショットを見て、やっぱり人間が動物の視点になって映画を撮ることなんぞ不可能だと確信した。

8/13
フラ語。『ジュラシック〜』の話をすると「スピルバーグにはニューロン3つしかないわ!」と言われる。「フォリー」の意味を建築家の人から聞くなど。
自炊疲れで冷蔵庫に何もないしミサワシュランオススメの南仏料理屋に食べに行く。混んでてなかなかオーダー取りに来ないのが難点だが、それはこの国ではどこでも一緒なので心を無にして待つ。初めて生ハムメロンのうまさに目覚めた。注文したワインがこなかったのでキャンセルすると、お詫びにメロン酒とアーモンド酒を出してくれたが、これが甘くて強くて味見だけで十分。次回は大人数で来てパスティスとムース・オ・ショコラに挑戦する。