過激な再出発

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昨日はTwitterをやめるごときで書きすぎた気もする。まあ色んなことが重なったのだ。

で、T山先生が最近見たという小津「東京暮色」を見直した。前にVHSで見たときはひたすら暗い話で画面もひたすら暗く、何せ主人公の一人を自殺させちゃったのはなぜだろう(この部分、誤解で、事故死が正解なのだが)......なんていう暗い部分だけが心に沈殿していたのだが、見直したら、これ、大快作=大怪作ではなかろうか!?小津モノクロ期の最後にふさわしくモノクロームが冴えに冴えているし、人間達が唯物的で至極不気味、喜劇と悲劇、深刻と滑稽をひたすらパラレルに併置することによる逆相乗効果とでも言うような演出の徹底(人物と人物、画面と劇伴の関係を含めて)。そして小津映画に出て来てはいけない「ホントに怖い人」が出てくる(夜の喫茶店で声をかけてくる男)し、雪まで降るし、何よりこれはどん底の不幸からアキコの死を乗り越えてそれぞれが再出発する話なのだ。「うまくやっていけないかもしれないけど、やっていくしかない」。ラスト、笠智衆が出勤前にふと子供をあやすガラガラを握って鳴らしてみるところに将来へのかすかな希望が象徴されている。前に見たときは「なんでこんな暗いの撮ったんだろう」と思ったが、ようやく理解。妊娠を告白する埠頭。自宅前の坂。死に際の対話の音量、念仏の音量。過激だ!!


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