私は我が運命の支配者

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いくら映画のことをここに書いても、「あれ、見たよ」と言ってくれるのは1人か2人ぐらいだということはわかっていますが、今日は公開二日目にしてイーストウッド『インビクタス』を見る。最初は「これ、イーストウッドの映画か?」と思ってしまうような画面が続き、今回は地味に良いけれども「小品」とでもいうべきものかな、とたかをくくりながらもいつも通り裏切られることを期待していると、やはりいつの間にかその画面に引きつけられ、無名のはずの俳優たちが生き生きとしはじめ、終盤に至っては本当に何でもないシーンで感極まってしまい、どうしようもなく落涙する。あのラグビー・ワールドカップのシーンは、派手派手しくやらないはずの彼がスペクタクルそのものを飄々と/ぬけぬけと撮ってしまい、飛行機までアレしている。しかしついには「一人も死なない」という罪滅ぼしをやってのけ、『許されざる者』を撮った者が「何でも許す人」を撮ってしまい、白人にして黒人の映画を撮り、北の人間にして南の人間を撮り(そういえばここ何作かはアメリカ人にして日本人を撮り、父にして母を撮るようなことを平然と実現している)、アメリカ映画にアフリカ音楽を流し、解決することのないサスペンスを導入し、息子まで出演させて本当に食えない親父だ(笑)。

しかしあのワールドカップの観客は合成じゃないよなあ。

追記: あの観客は2000人のエキストラを6万2000人に増大させたもの、とのこと。いやはや、もう視覚効果はこれみよがしなスペクタクルではなくて、通常の美術の一環として行われているのだねえ。

次回作にはブライスたんが出演とのこと!!

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