2009年8月アーカイブ

めも:

9月4日 トニスコ「サブウェイ123」
9月15日-27日 山中貞雄特集@フィルムセンター
9月19日 ジャームッシュ「リミッツ・オブ・コントロール」
9月29日〜 フランス映画の秘宝
9月下旬 ソクーロフ「ボヴァリー夫人」
10月 スコリモフスキ「アンナと過ごした4日間」
10月10日 ヴァルダ「アニエスの浜辺」
11月5日〜 万田邦敏特集


いやあ、それにしても「クリーン」はえがったなあ。
極度に張りつめるわけでもない緩い緊張感が、常に移動しつづける主人公と共にゆったりと連綿とし、時折倒れたり泣き崩れては起き上がり、壊れやすくも強靭であるがどこか感情移入を許さないその姿にいつしか涙をたたえてしまう。主人公の最後の涙の意味の豊穣さ。パリの駅でのシーン、ホテル前でのシーンでの奇跡的な演出。あのサンフランシスコの風景は、ヒッチコックやイーストウッドの記憶にまた一枚追加される美しいものだった。


ともあれ、

デートの行き先に困っている諸氏は「クリーン」@イメージフォーラムに行きましょう!!

ほんとに馬鹿馬鹿しいけれど、のりピー他のおかげで逆境みたいですし。

clean.pngのサムネール画像

「クリーン」帰りに昼めしでも食おうと渋谷の東横線側出口を信号渡ったあたりにある飲食店街の一帯(渋谷2丁目と言うらしい)に行ってみると、なんと、この一角がものの見事に何もなくなっている!!ちょっとこのクリアランスぶりには愕然とする。いや、特に思い入れのある店があったわけではないが(唐そばと絵本屋は生き残っているし)、それにしてもあれだけの飲食店がまるごとブランクになるなんて.....。って一年振りぐらいにあの界隈を通った僕は思ったんだけど、もう去年の後半ぐらいからあれこれ閉店していたそうな。「渋谷新文化街区」なるものができるらしい。うへー

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「つまり、『アメリカ合衆国はユートピアのはずだと考えたりするやつは、すべて欲深でなまけもののどあほうである』のだ。サミュエルは、アメリカの工場労働者で日給八十セント以上に値する者はだれもいない、と獅子孔した。そのくせ、三世紀も前に亡くなったイタリア人の筆になる一枚の絵に、十万ドルからそれ以上の金をいそいそと払った。その侮辱に輪をかけて、彼は貧乏人の精神向上のためにと、それらの絵を美術館に寄贈した。美術館は日曜休館なのに。」

昨日、英語の近くにあるエロ本だらけの本屋がやたらとプッシュしていたヴォネガットをついに買ってしまった。どれから読もうか迷ったけれど、「ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを」にした。
1ページ目:
「テレパスにして、浮浪者たちの友なる
アルヴィン・デイヴィスに」
これだけで急激に体温が上がってしまったからだ。
たまらん!


明日から「クリーン」か。楽しみ。

アリ君しばらく放置していてごめんね。
また観察するよ。

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親子関係の導入。
死亡時に子孫へ均等遺産分配。


ant_090819_memeGroups.png
後天的遺伝子(文化遺伝子=meme)導入。
0か1で記述される長さnの配列。
例: 01011011101
遺伝子内の情報によりグループ分け。


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memeの情報の類似度により友人関係を形成。
一人5人まで作れる。


ant_090819_war.png

戦争の概念導入。
自分と違う文化グループに属し、自分より財産が少なく、かつ襲った後に自分が襲われにくい場所にいるアリ君を抹殺&略奪。
それによって片方のグループしか残らず。
オソロシヤ。

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約3週間ぶりに本業の方の学校に来たが、やたらと横槍が入って進まず。
Flash講習3daysの予定が、アクシデントで1dayに.....orz。

近くに「ゆで太郎」とかいう24時間蕎麦屋が完成していた。
今度ゆでてもらいに行こう。

4月までの某仕事の打ち合わせのため、約半年振りにムサビへ。
超高解像度スキャンによる超貴重・超美麗博物学書の数々を、超博識な面々に囲まれて見られるこの幸せ。
ひさしぶりにいい目の勉強になりました。
何しろ我がアイドルの一人にお会いできたので、これだけで十分なのですが。

17時頃帰って、寝不足と久しぶりに目を使った疲労感に襲われて仮眠。
そんで英語に行って、いつになくわけのわからない英語を話してしまい、すっかりおとぼけキャラになってしまった。
「体が柔らかい」は「soft」じゃなくて「supple」って言わないと、「?」という顔をされますのでご注意。

なんとなく「カイジ」映画版が見てみたくなってきた。
光石さん出てるし、何気にマツケンも出てるし。
何しろこの香川さん最高でしょう。
この「勝てー!カイジー!!」って言ってる人誰??(笑)

朝から渋谷にCDを返しに行き、その足で「色即ぜねれいしょん」を見て、浅草橋でオサムと待ち合わせて「Filament / 4 speakers」「I'm here ..departures」展へ行き(カフェに大友さんとSachikoさんがいたけど当然話しかけられず)、秋葉原で人生二つ目のバンド「ザ・ミッキー・ロークス」のミーティング。ちなみに一つ目は「White Noisy's」というエアバンドだから実体はない。ミッキー・ロークスはマッチョ系に聞こえるが全然そんなことはなく、むしろ草食系の音響アンサンブルである。僕はここ数年の行動目標を「工作主義」にしたので、プログラミングと電子工作で変な空間楽器を作る模様。その後御茶ノ水で楽器屋を巡って国分寺でまたミーティングして解散。まだ一音も出していないのになんとなくうまく行く気がするのはまだミーティングに参加してもいないナガシマのせいだと思う。
ひさびさに24時間起床して歩き回ったため今朝はしばらく起き上がれず。遊び疲れて動けないなんて馬鹿ここに極まれり。
夜、カレーを作りながらテレビを点けたら「硫黄島からの手紙」がやっていた。時々コゲ防止の為にキッチンにかきまぜに行きながら、観る。いやしかし、テレビで放送されている映画を観るというのは奇妙な感じがする。そしてイーストウッド映画なのに、日本語劇だから吹き替えではなく字幕でもない。それに終戦記念日というコンテクストまで付いている。あらゆる芸術が、それが再生される時点(時間、場所)の状況から逃れ得ないということは当たり前だが、はじめに映画館で見た時とは随分違う感覚である。そして終戦記念日にアメリカ人の作った、日米対決を日本側から描いた日本語劇を日本で放送するという奇妙な状況にどれだけ意識的なのかもわからない。もちろん軍国少年まっしぐらの日本において、戦艦大和バンザイだの神風特攻隊バンザイだのと言った映画を放送してくれるよりは断然すばらしいが、随分変わった異化作用だ。今回はその違和感に身を任せながら見た(といっても前述の料理中のためとぎれとぎれだが)。
しかしこうしたコンテクストの下で見てみると、軍国主義に乗れなかった人達の存在が生き生きしてくる。上官たちを除いた多くの日本兵の面々が生活を基盤とし、家庭もある人間として描かれ、「天皇陛下バンザイ」だとかお題目は二の次で、あくまで本土を、ひいては家族を守る為に戦わざるを得ない、受動的な存在として描かれている。まったくひたすらに暗い映画だ。夜のシーンや洞窟の中のシーンばかりだし、ただひたすら敗残を引き延ばす為だけの闘い。味方同士で仲違いし、作戦は分裂し、「非国民」の名の下にお互いがお互いを殺し合い、負けを覚悟したら手榴弾で次々に自爆。便所の排泄物を捨てに行けば米軍に攻撃され、水も食料も無くなってはミミズを採集し、本部へ合流する為に命からがら方々へと歩き回る。あげくの果てにはもはや捕虜になろうと米軍に下ると、面倒との理由で射殺される。ここまで執拗に陰惨に描くことで、イーストウッドはかつて西部劇を葬ったように、戦争映画を、軍国主義を葬ったのだ。いや、葬ると言うよりは「もう撮れない」と思わせるものを撮ったのだ。一度めに見たときよりも、はるかに凄いものを作っていたのだということに気付き、しかし奇妙な映画だ、という意を強くした。

イシハラだのジミントーだのが戦争に向かって突っ走ろうとしてる中、もう国家なんて放棄されて良いものだと思った。誰も支持してないような馬鹿が総理大臣に居座って、媚び媚びマニフェストばっかりで国民を馬鹿にしたような政党名ばっかりで有名人商売の候補者だらけの日本なんて、本当に近いうち崩壊するんじゃなかろうか。別にピュアなアナーキズムを信奉してる訳では全然ないけど、日本に生まれたからってこんな日本に責任とらなきゃいけないの??「どーでもいい」って言う権利ぐらいはあると思うんだが。って言ってられるのも他の国みたいに悲惨な状況ではないからだろうけど。個人的に今進めている都市に対する考え方にも関係するが、トップダウン形式の全体主義都市計画に対して極度にアレルギーがある一方で、全くピュアなボトムアップなんてありえない、というアンビバレンツな状態で揺れ動きながら、何かしなければならない、という状況の中であれこれ試してみながら思考の枠組みを作っていっている状態。さてどうなることやら。

夜中はひたすらユリイカ「大友良英」をむさぼるように読み、朝を迎えた。色々思うこともあるけど、もう出なければいけないので、そのうち。

トイレの話はさておき(前のエントリー参照)、コールマンとドルフィーに頭をやられているジーズ・デイズですが、昨日、もっと頭をかち割られる体験をしました。
それはラサーン・ローランド・カーク様です。
ジャズ好きの人には「今更何を」と言われるかもしれませんが、僕にとってのカーク元年は昨日から始まったのです。
それは、一度にサックスを三本口にして同時に吹いてみせるとか、口でフルートを吹きながら鼻でホイッスルを鳴らし、二時間を越える循環呼吸さえしてのける、ということの芸達者的な側面を言っているのではなく、そこまで彼を駆り立てている音楽に対する超貪欲さ、ということにかけてであって、もう見てると笑いながら涙が出るぐらいの前のめりっぷりで、首にジャラジャラといくつもの楽器をぶら下げながら、ファンクやソウルと言っても良いぐらいの演奏体温で突っ走る姿は、ひたすらこちらの「やる気」を上げてくれます。

呼ばれ方はゲテモノでもなんでもいいじゃないか。
あんた超かっこいいよ。



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