バトンのボタン屋

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「007 カジノ・ロワイヤル」は、終止エヴァ・グリーンの事ばかり気にしてしまったが、やはり航空機の中で見たものなど信用ならないのであって、まったく記憶にない冒頭部から初めて見る気持ちで見た。バヌアツならぬナベアツみたいな名前の国の件など全く記憶にないし、クライマックスがカジノというのはアクションばりばりの007的にいかがなものか。殺しまくるボンドは嫌いではない。あの超高所アクションはさぞかし目眩のする方が多かったであろう。

コリン「ガンモ」はウサギちゃんが両手を広げて坂を滑っていくシーンや、トイレでアコーディオンを弾いているが突然猛スピードで弾きならすところなどが印象的。

フィンチャー「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」。なかなか凄い脚本。妻の出産シーンでウロウロしながら所在なげに出産を待つブラピの顔をひたすら捉えつづける演出は決定的。構造的にはイーストウッド「マディソン郡の橋」を思い出し、主題的には「コッポラの胡蝶の夢」を。予定調和か予定崩壊か。スタッフロールも逆回しするべきではなかったか。女スパイを演じた女優さんが冴えていた。照明的工夫もチラホラ垣間見えた。久しぶりに映画に人生を感じた。しかしケイト・ブランシェットは不思議な女優だと再確認した。
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