クルーグマン=藤田=ペナブルズの「空間経済学」に手を付けたが、自分の数学的能力と理論的思考能力のなさに絶望し、それはきっと世の美術畑出身の人の9割以上を占めているのだと思い込むことで慰み、休憩するかのようにコールハースの新刊インタビュー本を読み、今井美樹の「PRIDE」の英語版だとかなぜかアル・グリーンの「Let's Stay Together」やらが流れるファミリーレストランと呼ばれるキッチュな空間で、30代半ばの女性三人組の職場の愚痴やら、女性がやたら喋りまくるカップルの世間話をBGMに、窓側の席で眠り込むおっさんやらに囲まれながら、こんな非資本主義的時間の過ごし方は罪悪極まりないだろうという何とはないいつもの焦燥感に尻を叩かれながら、一日の半分を過ごす。空間経済的理論の発展と、実践された視覚的(≒図表的)表現そのものとリサーチの概念的枠組みの変遷をさらってしまおうというのが、やや広げ過ぎの風呂敷だ。よく言えば野望。しかしこれをやってしまわないでは博士を卒業するなんて無意味(もしくは無理)なのだ。そんでそれをふまえてひとプロジェクトやっちまおうというのがプラン=ノープランですよ。まあこれは論文に組み込むかはわからないけど。というわけで深夜に帰ってグルメシティの半額落ち惣菜食べながら「アイデア」のカルトグラフィー特集を読む。ノイ展とカブるように出版された時はアレルギッシュでほとんど読まなかったのだが、ようやくまともに取り組む。60年代を直視せずには乗り越えることはできないのだと思うようになった。この杉浦氏インタビューは、元ネタ満載で、読まずにいた自分を反省する。空間経済的理論の説明ではなく、かつそれでも新しくって多くの人にとって価値のある視覚的リサーチ表現って何だろうね。 ハードルはいつになく高いよ!結局、身の回りにある小さなことから気づくシンプルなことなんだろうけどね。
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