国分寺以西に行くのは本当に久しぶりだ。車中では、昔よく多摩美にバドミントンしに行ったのを思い出す(ついでに麻雀もしたり)。郷愁はさておき、まず久しぶりに降りた町田の(渋谷のような)栄えっぷりに驚くと共に、いきなり登場してカーステに合わせてクラクションを鳴らすヤン車に面食らう。国際版画美術館への道は、駅前の喧噪からいきなり森の中へと入っていく下り坂で、公園の遊具で遊ぶ子供達の声が眩しい。
リアル・ピラネージ(といっても版画だろうというツッコミはなしで)を見るのは初めてで、存在を知ったのも東大博物館での展示のカタログからだが、まずその描写の緻密さに引き込まれ、どっと疲れる。3部構成だとは知らずに見ていて、やっと終わったと思ったらまだ第1部で唖然。ルネサンス以来のヨーロッパ人にとっていかにローマ帝国時代が全ての源泉であったか。延々とモニュメントが続く「交差点」。遺構の漂わせる魅力。フォロ・ロマーノの地図、そして本物の「カンプス・マルティウス(イクノグラフィア)」。異常な執念。自ら遺物を収集。本当は建築家になりたかった彼がせめてペーパー・アーキテクチャー/版画建築家として「建築」をするのだという異常なまでの執念にやられる。
常設展で池田満寿夫展がやっていたが、ピラネージのおかげであまりじっくり見る気にもなれなかった。帰りに公園の噴水に子供が入ってバシャバシャと走り回っていたが、帰って母親に怒られることは間違いなかろう。美術館はいかにも市民の美術館、といった風情だったが、新宿から30分だと思えば近いものだ。
その後小田急で新宿に出て(小田急にこんなに長い距離乗るのは初めてに近い。ニュータウンやらセタガヤやらが車窓に見える)、市ヶ谷→豊洲と乗り継いで芝浦に行き、LeopardとCS3、バックアップ用HDDを取って帰宅。家でバックアップ→OSアップデート→CS3インストール。Firefoxも3にしたが、なんかSafariっぽいじゃん。それと並行して夕飯とヒッチコック「ロープ」。前日はヒッチコック「知りすぎていた男」。すげえの一言。DVD特典のメイキングも秀逸。
