ようやっと重い腰を上げて展示の話をし始めた、というかDada島に尻を叩かれたのだが、そろそろ展示場所について考え始めなければならないという話になり、しかし、こちとらその展示でデザイナーとしてギョーカイにアッピールしたいなんてサロン主義的なことは飯の粒ほども考えていないし、完全にEVERYBODY向けの展示にしたいというか、全く審美的な展示ではなく、デザインの「方法」のほうを世のデザイナー達にぶつけたいわけではなく、敢えて言えば、それではまだ不十分で、現代人が現代人として生きている現在を、現代人達に「伝える」ことが主眼であるので、どうにも画廊とかギャラリーとかいった空間は適さないように思われる。むしろ、ギャラリーやミュージアムとはEVERYBODY向けの場所であるべきではないかという問いも浮上しそうだが、ともかくその問題のブレイクスルーが懸案。一瞬、飲み屋とかどうよ、と思ったが、飲み屋で見てもらえるようなデザインを突き詰めたら面白そうとか思った瞬間に、何か理論陶酔している臭いがしてやめた。
木曜深夜にチミノ『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』@DVD。超・非経済的な『天国の門』で会社を潰して映画界全体にトラウマを波及させ、監督としてダメになったのかと思いきや、撮影ヴィルモス・ジグモンドと別れてほぼチームを一新したにも関わらず、あくまでも傲岸に復活を遂げるなんて、この人はこの映画のミッキー・ロークばりにいい意味で頭がイカれてるとしか思えない。これでブレイクしたらしいジョン・ローンは『ラスト・エンペラー』より断然良く、虚勢を張る脆弱な若い知的男性を、思わず「完璧だ」と呟かせてしまうぐらいの名演。誰が何と言おうが、誰を巻き込もうが、ご都合主義であろうとも、自分のジャスティスを貫き通す傲岸極まりないこの刑事は、ミッキー・ロークでしかできず、彼なしでは映画自体が成り立たない(と思っちゃう)。『ディア・ハンター』の結婚式や、『天国の門』の卒業式、ローラースケートのシーンのような過剰さが消えたかな?と不安になったりはしたが、そんなの関係なく、ラストの対決は、もう「ワハー」と口を開けて陶酔するしかない。
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