まわり道で自律的

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オーキャンが終わった翌朝、勤務と研究と請負仕事と私事の「バランス」が偏り、そこに感情的な遠心力も加わって重力に似た疲労感に襲われ、週一回のゼミを休むという始末。どうも最近自律的ではないと猛・自戒。結局、自分が「やるべき」と思っている地点に自分が追いつけていないことが原因。自律的でないならば、学生なんてやっている意味が全くないではないか!火曜からは姿勢を正し、新生したかのような錯覚をリアルな認識へとスライドさせ、勤務(ムサビ)やら請負仕事(「TOKYO METABOLISM 2010 encyclopedia」の英語化)やらお勉強(英語)やらに全力を。とりあえず他律的な仕事を勢いで片付ける。「TOKYO METABO」の英語版レイアウトを終了。イギリスに送るらしい。3月に行ったQ-Designのお二方のインタビューのテープ起こしをついでに終了。外からの情報が多かった戦前・戦中から、戦後になって一気に情報量が減り、アメリカから時代も何も整理されていないブリコラ状態の資料を仕入れ、それを自分なりに分類して肥やしにしていく様はまさに情報戦のよう。アメリカ経由の資料しか手に入らなかったため、それを唯一の情報として積極的にポジティヴに受け止めていくという60年代の状況から、デザイン会議からオリンピックへと盛り上がり、万博で代理店に牛耳られていく60〜70年代の状況をお聞きすることが出来た。さて、これを踏まえた上で、00年代の我々は若きグラフィックデザイナーを巡る社会的状況をどう捉えるべきか?

ドゥボールのDVDが届いたが、まだプレイヤーがなし。
チミノの「ディア・ハンター」を見る。不意の逸脱を撮らせたら天才。全裸で町を疾走するデニーロ。ガリッガリのクリストファー・ウォーケンはもちろん、(撮影直後に亡くなった)ジョン・カザルが最高にハマってる。素人とプロを共存させたキャスト達に無意識的な友情を芽生えさせ(決して映らない彼らの財布に集合写真を入れたり)、ベトナム戦争出征前の男達が「Can't take my eyes off you」を酒場で合唱するシーンをリアルタイムで撮ったり、結婚式のシーンを実際の現地の住民や牧師達に演じさせてロシア正教の結婚式を見事にフィルムに定着させ、ダンスシーンでは実際に酒を飲ませ酔っぱらって踊らせて自由に演技させるという撮り方はカンと寛容の結実で素晴らしきことこの上なく、最高に楽しそう。映画館で見たら間違いなく落涙ものだろうな。友人の酒場に戻ってきて(本当はそれしか弾けない俳優が弾く)ショパンのピアノをみんなで真顔で聴くところなんかたまらない。決して派手ではないダイアローグでそれとなくジワジワと人間関係を浮き彫りにしていく辺りはウマイという他はない。

歩行最高記録: 豊洲→水道橋。人間は190円を節約するためには2時間歩かなければならないらしい(別に節約するために歩いているわけではないが)。

Cャーリーと若粟が素晴らしいプレゼントをくれた。ありがとう。もちろんアイロニー。

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