2007年12月アーカイブ

今年も暮れですが、ずっとやってみたかったことをやります。

サム・ペッキンパー

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サム・ペッキンパー

.....いいんです、ペッキンパーが。

早くも来月に迫った卒制展ですが、そのパンフレットに載せる毎年恒例の研究室スタッフの言葉を書いてくれと言われ、100字という衝撃的な短さに四苦八苦しながらなんとか脱稿したのだが、ボツネタ20案を積み上げた挙げ句、最終的にちょっとぼやけた文章になってしまい、己の非力さに改めて苛立ちを覚えたが、そのボツネタのひとつに、小津の『お早よう』に出てくる子供たちと親の会話があった。テレビを買ってほしくてダダをこねている子供たちが父親役の笠智衆に「うるさい!お前たちは無駄口が多すぎる!」と言って怒られるのだが、その反論に「大人だって余計なこといってるじゃないか。コンチハ、オハヨウ、コンバンハ、イイオテンキデスネ、アアソーデスネ、アラ、ドチラヘ、チョットソコマデ、アアソーデスカ、そんなことどこ行くかわかるかイ。アアナルホド、ナルホド、何がナルホドだイ!」。どうもこの会話にコミュニケーションの本質がある気がしてならないと思い始めた僕は、さっそく『お早よう』のDVDを買って、来年はこのことを考え続けようと思っている次第であります。

昨今の涙腺ユルユル化現象は甚だしいものがあって、井口奈巳『人のセックスを笑うな』の予告編で土手を自転車で走っている女子を移動撮影で追っているショットが映るだけで涙腺がゆるみはじめ、そうした映画的感動ならまだしも、李相日『フラガール』においては、オッサンだらけの渋谷の名画座で嗚咽するという失態。このままでは涙腺がハスミ化してしまう。何らかの手を打たなければならない。関係ないけど『チャプター27』は悪くなかった。最初は編集が危うげだったが、ジャレッド・レトの一人芸にいつしか見せられていった。でもあのジョンはツイスト好きのオヤジぐらいにしか見えなかったぞ。『夜顔』は嘘としか思えない珍奇なレストランの一室で行われるミシェル・ピコリとビュル・オジェの老獪なダイアローグを、蝋燭と構図が演出する逸品。『犬猫』井口氏の『人のセックスを笑うな』は楽しみ。最近、小池栄子が気になって仕方がない。早く『接吻』が見たい。

話し方まで下村先生に瓜二つの近所の内科の爺さんの診断によれば、3週間前に引いた風邪がこじれにこじれたらしく、ここ5日ぐらい高熱と悪寒で臥している次第。彼の医師には風邪のタイポロジーができあがっているようで、「この風邪でそんな熱がでるのはおかしいよ。相当冷やしたんだろうね。」と言われた。おかげで仕事がたまりにたまっている。風邪にはMacBookの冷たさは沁みます。

そういえば、高熱が出たのは「アイアムレジェンド」見てる最中だった。無人のニューヨークが見たくて、ひょっとするとひょっとするかもしれないと思って見に行ったが、急に大きな音を出して怖がらせようとする割に、ブルース・ウィリスにしか見えないCG吸血鬼と、全然怖くない暗闇のシーンに、怒りと同時に熱がこみ上げてしまった。

とか言ってたら、7月ぐらいにせっせこ作り上げた時間地図のプログラムがどこ探しても見つからないじゃないか!
消したのか.....。

いいや、あんな汚いコードなんて.....。

最近
『エディット・ピアフ』と『サッド・ヴァケイション』を新宿武蔵野館で二本立てして体調を崩す。
ティエン・チュアンチュアンの『呉清源』は、やはり『百年恋歌』のチャン・チェンの清廉とした顔・出で立ちが効いていて、期待より良かった。
イオセリアーニの映画は、若い人は見てはいけないと思う。あれは、毒だ。危険。もちろん褒めてるのだけれど。『ここに幸あり』パリ以来二度目。
ジャ・ジャンクーの新作『東』『私たちの十年』『無用』。映画はやはり一瞬でも映画になるのだ、と確信。走る列車の最後尾から去り行く風景が映っていて、「ガタンガタン、ガタンガタン」とただ単調なリズムが聞こえてくるだけなのだが、「ああ、これが映画なのだ」と興奮する。『プラットホーム』のDVDも買ってしまった。『東』と『無用』はドキュメンタリー三部作の二つで、最後は今をときめく中国の建築家を撮るそうだ。期待。
『サッド・ヴァケイション』を見て以来、宮崎あおいとは危険な存在だと感じるようになり、『害虫』だの『エリエリレマバクタニ』だのを見て(恥ずかしながら全て初見)、ただひたすら心の中で「あー、ヤバいヤバい」と唱えるようになる。「かわいい」だの「萌え」だのといった凡庸で貧困な感覚など生まれながらに超越した非現実的存在だと思う。あと、『害虫』で宮崎を家まで迎えにきた蒼井優が断念して友達と一緒に並んで登校するシーンもかなりヤバい。何がヤバいって、だって並んでるんですよ。それが繰り返しですよ。しかし一番ヤバいのは『サッド〜』の石田えりであることは間違いない。

人生初の結婚式出席。新郎親族の「乾杯」熱唱やら、父親のコメントやらに催涙効果があったらしく、失態。

人間は矛盾してもいいと思い始めた。

未来派に共鳴している。マリネッティとオトレは意外と同じようなことを言っている。そんでもって、手前味噌ながら僕の卒制にも共通する部分がある。

あれこれfuckなことが多いので、こうなったら自分で行動しまくるしかないと奮起した。でもまだ発表しない。

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