展覧会期中の2大イベントの2つめだった、6人編成のシンポジウムが終わった。最後に「戦後嫌い」発言をしてしまって、また悪い癖を出してしまったと若干後悔しているが、本音なのでしょうがない。勝井先生が最後に言われた、アイソタイプにおける「組む」行為の重要性について、ふと思い出したのだが、そもそも「ISOTYPE」とは「International System of TYpographic Picture Education」の略であって、ずーっとその一語が引っかかっていたことは事実なのだが、ここにノイラート夫妻が「TYpographic」を滑り込ませたということはそれ相応の意味があるはず。しばらくの宿題をもらった感じだ。シンポジウムには太田幸夫先生もいらっしゃっていて、マリーやアルンツと直接・間接的に親交があったことや、70年代に勝井先生と造形大にいた時にノイラートのコレクションを購入する話があったことなど、とても貴重な話が聞けた。伊原先生の発表されたノイラートの初期の仕事も非常に興味深いし、菊池先生の見せてくれたユベール・ロベールの廃墟画にはかなり萌えた。八束先生の話のフリにはうまく乗れなかったような気がするけれど、もっと建築とグラフィックの壁を越えなさい、と言われているような気がしている。精進します。ともかく、修士研究から今まで1年数ヶ月の一区切りになった。
というわけで、久しぶりに「何をやってもうしろめたくない休日」がやってきた。前日は帰ってきてすぐに倒れるように寝てしまったので、無駄に早起きだった。そこで、寺山先生が関わられた鎌倉のレーモンド展を見に行くことに決める。小旅行気分で丁度いいし、ついでに葉山のイリヤ・カバコフ展にも行ける。中央線と湘南新宿ラインを乗り継いで鎌倉に行き、インビスで昼食を取った後、鶴岡八幡宮に参宮しながら隣の近代美術館へ。なんか地震が来たらやばそうな建物だった。あちらこちらと自分の道を探し迷ったレーモンド。彼が独立を申し立てた時に「自分の作品のコピーをばらまくのだけは許さない」と突き放したフランク・ロイド・ライトは凄い。図録を買って葉山のカバコフ展へ。なんという贅沢な展示空間。基本的に絵本とその原画が展示物なので、壁にそれらが並んでいる以外、床はほとんど何も置かれていない。羨ましい。「テルラフェルロ国の物語」が一番良かったかな。その後は海際を散策して、鎌倉でうな重を食って、渋谷でDVDを借りて帰った。途中ずっと『第一機械時代の理論とデザイン』を読んでいたが、2年前には全くわからなかったことが段々わかるようになってきた。なんせ、知らない建築家がいっぱいだし、ちょいちょいフランス語のカタカナ表記があるし、compositionとかconstructionとかordonnanceとか似て非なる概念を当時は全く分節できなかったからだ。といってもまだ序盤なので、近いうちに読破したい。
報告が遅くなりましたが、ノイラート展のメイキング・ブログができました。展覧会ができていく様子や講演会・シンポジウムの様子などが垣間見えますので、ぜひともご覧下さい。投稿&デザインは黒川さん、ほとんどの写真は4年生の若栗さんの撮影です。
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