博士課程に入り、サブゼミ一つの舵取りを任され、建築系とグラフィック系の間で重なる線を見つけながら、お互いに教えあったりしている刺激的な毎日を送りつつ、建築系に囲まれるとやはりグラフィックデザイナーという役割が強くなるため、ホームページを作ったり、ネットワーク関係を整備したりと、久しぶりにハードに手を動かす日々を送っている(おかげでphpが少しいじれるようになった)。その上、弟のバンドのシンボルマークを作るという依頼が来て、彼らの音楽を聴いたことさえないのに、「ポップスターな感じにしてくれ」といういかにも漠とした指定と、「蝉を使ってくれ」という即物的な指定と、メンバーは3人でボーカルが弟だという、たった3つの数少ない情報の中からデザインを行った。蝉とゴキブリは紙一重であるし、蝉はよく見るとかなりグロテスクなのだから、なかなか苦労をしたが、自分の中にないものをひねり出し、なんとかポップスターな感じになった(だろうか)。そういった中で、図書館に頼んで再びノイラートやリシツキーの貴重書を出してもらい、芝浦の学生と研究室のスタッフ達で見たり、ノイラート展用の資料を視デのM1と制作した。ノイラートの「Gesellschaft und Wirtschaft」の100枚のダイアグラムで扱われている主題は、我々が今どういった地平に立っているのか、というオトレの「世界博物館」のプログラムと正確に重なるが、そこで選ばれている100枚の主題(2枚は図表化の解説だから正確には98だが)は、社会経済学者としてスタートを切ったノイラートの才能を全面に開花させているものである。やはりこの図集は驚異的なのだと、再び胸元がすーっとする感覚を覚える。来週の火曜日には、京都大学でオトレの「世界都市」の元ネタであるアンデルセンの「世界コミュニケーションセンター」の特大本(貴重書)を見せてもらえる。せっかくの京都だが、次の日が仕事のため日帰りしなければならないのが残念である。かれこれ、かつてないペースで動いているが、そんな日々の癒しは「テルメ小川」である。
ではまた。
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