ノイラートとバイヤー

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昨日

夕方から八束さんとその研究室のM2の吉田さんがムサビに来て、図書館で貴重書観覧会。
ノイラートらの「Gesselschaft und Wirtschaft」を中心に、
リシツキー「2つの正方形の物語」「ヴェシチ」「ラビ」「世界印刷博覧会」
バイヤー「WORLD GEOGRAPHIC ATLAS」
リシツキー、ロトチェンコ他「USSR」シリーズ
などを見た。八束さんによる翻訳も入り、ノイラートのISOTYPEのより具体的な読み込みが行われた。バイヤー地図帳のピクトグラムよりノイラートグループの方がどこか魅力的な形態的な差異(余剰)を残しており、ダイアグラム的なレベルで見た場合、ノイラートグループの方が完成度が高いのと同時に、一段階上のシステムを使用している。バイヤー・ピクトグラムはノイラートのそれを完全に複製使用したりしているのに、どこにも「ノイラート」とは書かれていないのか?とページを繰ってみたが、見当たらない。ノイラートらのそれがインターナショナルなタイプを目指していたので、複製は問題ないのであろうとは思うが、あそこまで全面的に使用しているのなら典記を書かない方が不自然ではある。あの地図帳が制作された経緯を知らないのだが、何か人物的な交差関係があるのかもしれない。バイヤー・プロパーの読み込みが必要であろう。

観覧会の後は、院部屋で八束さんが博士課程関係の話について話される。八束さんは一次資料を読まないわけではないが基本的には「二次資料主義」で、広く物事を把握するためには一次資料ばかり読んでいる時間はなく、二次資料を読み込んでいく中で自分なりの解釈を入れていく事で歴史観を作り上げていく方法をとっているので、博士論文は書かないのだと語られた。デザイナーが制作のために歴史的価値観を参照していくには、なるほどそういうやりかたもあるのかと感じた。

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